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東京神田神保町にあるスマトラカレー共栄堂でポークカレーを食べてきました。ボクがはじめて共栄堂でカレーを食べたのは大学二年生（昭和51年＝1976年）のときだからおよそ40年前。以来、神田に行くときは必ず立ち寄るのが共栄堂。今回も神田古本屋街に行く用事があったので古本屋めぐりをする前にスマトラカレーで腹ごしらえ――

共栄堂の場所は神田神保町の靖国通り沿い。電車でのアクセスは最寄駅の東京メトロ・神保町駅のA5出口を出て左へ歩くこと約1分。通り沿いに「スマトラカレー共栄堂」の看板が出ていますので、看板横の階段から地下1階に下ります。

階段を下りると正面にキッチンジローがあり、その隣がスマトラカレー共栄堂です。キッチンジローもおいしそうな洋食屋さんなので、一度入ってみたいと思うのですが、いつも素通りして共栄堂へ直行です（キッチンジローさんスイマセン）

お店に入ると左側の壁に「純スマトラ式カレーライス」と書かれた文字とカレーライスの絵が額に入れられて飾ってあります。ちなみにスマトラはインドネシアのスマトラ島のこと。スマトラ島のカレーを日本人の口に合うようにアレンジして作られたのが共栄堂のスマトラカレーです。

共栄堂の店内は昭和の時代の純喫茶の雰囲気が漂い、壁にはスマトラ島の守り神や置物、壁絵などが飾られています。ちなみに共栄堂の創業は大正13年（1924年）。今年（2017年）で創業93年を迎えるカレーライスの老舗です。

共栄堂のカレーのメニューは5種類。ポークカレー（950円）ソース大盛1,150円／ビーフカレー（1,350円）ソース大盛1,650円／チキンカレー（1,150円）ソース大盛1,350円／エビカレー（1,350円）ソース大盛1,650円／タンカレー（1,700円）ソース大盛2,000円。それとハヤシライス（1,300円）ソース大盛1,600円。ご飯はプラス50円で中盛、プラス100円で大盛になります。

ボクが11時半におじゃましたとき、店内には五組のお客さんがいましたが、そのうち四組のお客さんがソース大盛で注文していました。お店の人にうかがったところ常連客の大半がソース大盛で注文するそうです。ということで今回は、共栄堂のメニューの中でイチバン人気のポークカレーをソース大盛で注文しました。

注文後、すぐにサービスのポタージュスープが運ばれてきました。共栄堂のポタージュスープはカレーを食べなから口休めとして飲むといいそうです。このポタージュスープを楽しみに通うお客さんも多いとか。ちなみにボクもそのひとり（笑）

それじやポタージュスープをまずはひとくち……と思ったら、もうポークカレーが運ばれてきました（早っ！）注文してポークカレーが届くまでの時間、約30秒。お客さまを待たせないようにスピードも重視！というのが共栄堂の方針だそうです。

こちら（上の画像）が共栄堂のスマトラカレー・ポークカレーのルー大盛です。グレービーポット（カレーポット）には、あふれそうなほどカレーソースがたっぷり入っています。小麦粉を使わずに26種類の香辛料と形がなくなるまで煮込んだ野菜、肉のうまみが凝縮された黒い独特のカレーソースです。

ちなみに共栄堂のスマトラカレーは、ポーク・チキン・ビーフ・エビ・タンの5種類ありますが、どれも別々に煮込んでいるので、すべてカレーソースの味が異なります。

共栄堂のスマトラカレーのライスは新潟産の極上コシヒカリを使用。つややかで、ふっくらと炊き上げられています。スマトラカレーには福神漬けとラッキョウも欠かせません。上の写真のライスは普通盛り。普通盛りでもかなりの量があります。

共栄堂イチバン人気のポークカレー。やわらかく煮込まれた豚肉がふんだんにゴロゴロと入っています。興奮して写真を撮ったので画像がプレちゃいました（笑）さすが創業大正13年の老舗カレー店。カレーのお肉をケチるなんてことはしません。

白いご飯と黒濃色のカレーソース。炒めたスパイスの香ばしさに食欲がそそられます。やっぱりカレーは白磁のお皿に盛られるとさらにおいしく感じますね。福神漬けとラッキョウもいいアクセントになっています。

共栄堂のスマトラカレーは一度食べたらやみつきになるんですよ。ちなみにボクのスマトラカレーのやみつき歴は40年。ミシュランガイドに掲載された理由もうなずけます。今回は平日の11時半におじゃましたので名物の焼きリンゴを食べることはできませんでした。次回は、2時以降におじゃまして焼きりんごもいただこうと思います。