秋田新幹線角館駅(かくのだてえき)から宿の送迎車で約30分。車の場合は東北自動車道・盛岡ICから約90分。今回ご紹介するのは、抱返り渓谷(だきかえりけいこく)の上流にたたずむ秘湯の一軒宿 夏瀬温泉 都わすれ (なつせおんせん みやこわすれ)
人里離れた全8室の極上隠れ宿です。
宿に到着すると木のぬくもりがただようロビーラウンジが迎えてくれます。むき出しの梁(はり)や柱は風格がありますが、都わすれの開業は2005年。開業してまだ10年しかたっていません。
客室は全八室。和室・洋室・和洋室の三タイプ。すべてのお部屋に専用の露天風呂が付いています。お湯は天然温泉をかけ流し。贅沢な湯浴みが楽しめます。
こちらは客室露天風呂。泉質はお墨付き。その昔、角館(かくのだて)の殿様が、険しい山道をたどり、通ったといわれるぼと。日々の忙しさを忘れるやさしい温泉です。緑の渓谷に抱かれ、いつまでも湯船につかっていたい気分になります。
夏瀬温泉・都わすれの夕食です。献立は秋田の郷土料理。季節の香りが食卓に立ちのぼります。まずは米とごろ秋田名物のきりたんぽから。
こちらは秋田県産・三梨牛(みつなしぎゅう)の石焼き。秋田の三梨牛は、よそではまず味わえません。この肉を溶岩で焼いて、ふっくらと旨みを引き出します。
日本三大うどんに数えられる秋田の名産・稲庭うどんもいただけます。親から子へ、子から孫へという一子相伝の技が光る逸品です。
このほかにも秋田名物のハタハタで作る魚醤(ぎょしょう)・しょっつるの鍋「比内地鶏(ひないじどり)のつみれ鍋」もいただけます。
秋田の郷土料理に合う地酒も楽しめます。日本酒好きにはたまりません。
夕食のあとは腹ごなしにもうひと風呂。湯船に体を深く沈めて秋田の名湯を心ゆくまで堪能。夏瀬温泉 都わすれ は、東北の豊かな恵みと地中から湧き出る効能豊かな温泉に癒されるくつろぎの隠れ宿です。