和歌山県といえばみかん。みかんの生産量は日本一を誇ります。みかんのほかにもさまざまな泉質が楽しめる日本屈指の温泉地でもあります。今回ご紹介するのは、和歌山市内のほぼ中央に位置する 花山温泉 薬師の湯(はなやまおんせん・やくしのゆ)
みかん色の特濃温泉が楽しめる知る人ぞ知る温泉旅館です。
こちら(上の写真)が、みかん色の温泉です。花山温泉の開湯は昭和40年(1965年)。みかん色に見えるのは湯に含まれる鉄分。源泉は無色透明ですが、空気に触れると鉄分が酸化して、みかん色に変わるんです。
湯船の周りにあるゴツゴツしたものは、温泉成分の炭酸カルシウムが空気に触れてこんもり析出(せきしゅつ)したもの。それにしても濃いですねぇ。普段は見ることができませんが、湯船の底は特濃のお湯がこびりつき、鍾乳洞のようになっています。
さらに朝一番には、お湯の表面に湯の花の膜ができています(上の画像)。これを目当てに一番風呂に入りに来る人も多いそうです。
浴室にある二つの湯船のうち、ちょっと小さめのお風呂(上の写真の左側の湯船)が源泉です。源泉の温度は約26度。お湯を加えて温めた大浴槽(上の写真の右側の湯船)の温度は41.5度。これを交互に入って体に刺激を与えるのが花山温泉おすすめの入浴法です。
さらに花山温泉にはもうひとつの特徴があるんです。それが高濃度炭酸泉。炭酸泉の基準は炭酸ガスの含有量が1リットル中に250mg(250ppm)以上とされていますが、なんと花山温泉には約7倍もの炭酸ガスが含まれています。
源泉と加温温泉を交互に入る温冷入浴を行なうと、入浴前に比べて、肌が真っ赤になります。これは炭酸ガスの血管拡張作用によるもの。花山温泉の特濃温泉は血行をよくする効果も満点。
みかん色の特濃温泉を心ゆくまで満喫するなら宿泊がおすすめ。客室はやわらかい光が射し込むのんびりとくつろげる和室。料理は和歌山県の旬の食材をふんだんにつかった会席料理がいただけます。料理は 宿泊プラン や季節によって替わります。
花山温泉・薬師の湯には、温泉と昼食がセットになった日帰り入浴プランもあります。昼食では、クエ御膳・カットステーキ御膳や海鮮釜飯などがいただけます(料理はプランによって異なります)
みかん色の高濃度炭酸泉。温泉好きにはたまりません。
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