群馬の名湯・伊香保温泉。戦国時代に真田昌幸が整備したと伝えられ、有名な石段街もそのときに築かれました。今回ご紹介するのは、江戸・元禄時代に旅籠(はたご)として創業した 横手館(よこてかん)。伊香保では指折りの老舗旅館です。
大正9年に建てられた本館は、木のぬくもりを尊び、総檜造り。時代を経た今もその威風堂々たるたたずまいは変わりありません。
かつては芸者衆をあげ、三味線の音が響く宴会がたびたび開かれた大広間。現在は往時の風情を残しながらラウンジダイニングとして、憩いの空間に生まれ変わっています(上の写真)
客室は、大正浪漫にあふれた本館と、近代和風空間の別館が棟続きになっています。上記写真のお部屋は、本館西棟・広縁付き本間8畳+次の間4畳。欄間(らんま)・床の間・障子の装飾など、大正情緒と築100年の歴史を体感できます(客室のタイプは 宿泊ブラン の中から選べます)
温泉は、伊香保開湯以来の黄金の湯(こがねのゆ)。源泉掛け流しです。上の写真は大浴場。大浴場のほかに、無料で楽しめる貸切風呂が三つありますので、伊香保の名湯を思う存分、堪能できます。
浴槽も茶褐色に変色していて見るからに効きそうな温泉です。なめらかな肌心地の温泉で、体の芯まで温まり、湯上がりには、爽快感と保湿力も感じられますので、女性にはとくにおすすめです。
伊香保温泉・横手館の夕食です。お造りは、群馬特産ギンヒカリ・ホタテ・刺身こんにゃくなど。群馬ブランドのニジマス・ギンヒカリ。郷土の名水で育てられた大ぶりの身は鮮やかな色で繊細な旨みが特徴です。刺身こんにゃくも群馬の名産品。刺身で味わうこんにゃくはほどよい歯ごたえ。地産地消が宿のこだわりです。
煮物には、こごみやタケノコなどとともに鯛の桜蒸しが盛り込まれています。季節を感じさせる上品な味付けの一品(ひとしな)。こうしたもてなしはうれしいものです。小鍋は上州のおっきりこみうどん。麺は火が通りやすいように薄く、出汁(だし)の旨みを吸いやすいように、幅広くなっています。
強肴(しいざかな)は郷土の誉れ・上州牛。上質な霜降りで、肉の旨みを堪能できます。横手館では、季節によって、しゃぶしゃぶ・すき焼きなど、メニューを替えながらも上州牛料理は必ず献立に載せています。これぞ自慢の一品(ひとしな)
お部屋でゆったりとくつろぎながら味わう夕食。上州群馬に旨いものあり。上州牛をメインにした郷土の味覚満載の料理と伊香保の名湯・黄金の湯を心ゆくまで堪能。満足できます。
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