清少納言が枕草子の中で、兵庫の有馬温泉・島根の玉造温泉と並ぶ三名泉と称した、古い歴史を誇る長野県の名湯・別所温泉(べっしょおんせん)。その美しい風景は、多くの文学・映画・ドラマの舞台にもなってきました。
今回ご紹介するのは、別所温泉 花屋(はなや)。建物のほとんどが重要文化財に指定されてる創業100年を迎えた老舗旅館です。館内に入るとレトロな調度品に囲まれたモダンなロビーが出迎えてくれます。
6,500坪の敷地に離れを配し、良質の栂(つが)を使った渡り廊下でつなぐぜいたくな造り。客室に向かう途中では、川の水を引いた水車も回っています。
客室は大正浪漫の風情が漂う和室。花屋は、明治後半から大正時代、養蚕景気にわいた地元の有志が、ゆったりくつろげる宿がほしいと共同出資して建てられたもの。大正2年から4年がかりりで建築されました。客室には随所に宮大工の遊び心が施されています(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お風呂は内風呂と露天風呂。お湯は源泉掛け流し。ほんのり硫黄の香りがする天然温泉です。上の写真のお風呂は大理石風呂。大正浪漫を感じるステンドグラスの光に包まれて優雅な湯浴みが楽しめます。
別所温泉・花屋の夕食です。もてなしは地の食材にこだわった会席料理。タケノコ・山菜などの季節の恵み、イワナなどの川の幸をていねいに仕上げた料理が並びます。器や盛り付けにも料理長のセンスが光ります。
千曲川で獲れた地鮎は天ぷらで。頭からかじるとほろ苦い味が広がります。幻の豚と呼ばれる地元・信州飯田が誇る幻の豚肉・千代幻豚(ちよげんとん)はしゃぶしゃぶで。大正浪漫と信州の山河の幸を心ゆくまで堪能できます。
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