記事内に広告を含みます
東京からJR特急踊り子号で約2時間。古き良き日本の温泉街の風情を今に伝える伊豆の名湯・修善寺温泉。今回ご紹介するのは、静かで落ち着いたたたずまいが印象的な修善寺石庭 鬼の栖（しゅぜんじせきてい・おにのすみか）。記念日旅行におすすめの全室離れの料亭旅館です。
修善寺・鬼の栖およひ湯河原・熱海・伊豆長岡の石亭は2016年に破産したため営業は休止しています。なお新法人が運営を引き継ぐ予定ですが、再開の時期については未定。
館内には、ここを常宿としていた芸術家・岡本太郎が描いた絵皿が飾られていて、独特の作風が見る者を圧倒します。さらに竹久夢二の掛け軸など、大正・昭和に活躍した宿にゆかりのある芸術家たちの作品も数多く残されています。
会員制料亭旅館の伝統を今に受け継ぐ宿は数寄屋造りの離れで全10室。それぞれの離れは風情ある石畳が敷かれた路地と庭園で結ばれていて、チェックイン後は、散策を楽しみながら部屋へと向かいます。
客室は日本の伝統の粋を集めた数奇屋造り。日本庭園を愛でながら静かな時間がゆっくりと流れていきます。大切な人と記念日を過ごすにはうってつけ（客室のタイプは宿泊プランの中から選べます）
大浴場は露天風呂。まわりの木々の緑を見ながら、ゆっくり手足を伸ばし、風に吹かれながら湯浴みが楽しめます。修善寺温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。いちばん肌にやさしいと言われている温泉ですので長湯をしても大丈夫です。
内湯がいいというかたは、それぞれの離れの中に、お部屋のお風呂が付いています。露天風呂付き客室もあります。もちろんお風呂のお湯はどのお部屋も温泉がそそがれています。
修善寺温泉・鬼の栖（おにのすみか）の夕食です。厨房を預かる料理長は、この道40年の腕利き。見た目も鮮やかな自慢の京風懐石料理でもてなしてくれます。
お造りは伊豆近海で水揚げされた地魚の盛り合わせ。アカムツ・マグロ・アオリイカなど。夏が旬のハモは、料理長が熟練の技で繊細な骨切りを施し、お椀に仕立てます。まさに季節を愛でる一品（ひとしな）。修善寺名物の黒米（くろまい）めんもいただけます。
焼き物は特製の味噌をかけて焼いた地物のサザエとスズキを柚子の風味もさわやかに焼きあげたもの。強肴（しいざかな）の静岡産あしたか牛のロース肉は、香り豊かな黒胡椒をまぶし、旨みを引き出す炭火でほどよく焼いていただきます。
旬の彩りと地元の旨いものが見事に組み合わされた絶品の京風懐石料理。納得の美味が並びます。修善寺温泉 料亭旅館 鬼の栖。大切な人と記念日を過ごすにはおすすめのお宿です。
