昔ながらのナポリタンが食べられる南越谷のきっちゃてんに行ってきました。


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昔ながらのナポリタン

2017年2月13日。昔ながらのナポリタンが食べられる喫茶店が埼玉県の越谷市にあると聞いて、仕事仲間の修くんと舞子さんを誘って行ってきました。お店の名前は「きっちゃてん」。場所は南越谷。最寄駅は東武伊勢崎線・新越谷駅またはJR武蔵野線・南越谷駅。獨協医科大学越谷病院の近くです。ボクたち三人は車で行きました。

南越谷きっちゃてん お店に着いたのが11時30分。ひらがなで「きっちゃてん」と書かれた看板がいいですね。外観から地元に根付いたお店のにおいが伝わってきます。それにしても「きっちゃてん」という屋号がいいですね。ボクが大学生のとき(40年前=昭和51年ごろ)喫茶店のことを「茶店」(さてん)と呼ぶ派と「きっちゃてん」と呼ぶ派がいましたが、ボクは「きっちゃてん派」でした。「きっちゃてんでお茶でも飲まない?」とか「次の講義は休講だからきっちゃてんで時間つぶすか」とか…。

店内 お店の脇の駐車場に車を駐めて店内へ。ドアを開けると昭和50年代にタイムスリップしたような雰囲気。木目調で統一された店内の至るところに調度品や装飾品などが飾られています。置かれている小物ひとつにもご主人のこだわりや遊び心が感じられます。下北沢にもこんな雰囲気のジャズ喫茶があったなぁ…。懐かしい。20歳のころ(40年前)下北沢のジャズ喫茶でカッコつけて両切りのショートピースを吸いながらジャズのレコードを聴いた時代がありました(笑)

座席 座席はカウンター席にテーブル席。カウンター席は5席。テーブル席は4人掛けが3席。上の写真はテーブル席。テーブル・壁・仕切りのすべてに木材が使われていてログハウスの雰囲気です。壁にはアンティークな柱時計や絵が飾られていて、座席の後ろの棚にはゴルゴ13シリーズの漫画本が並んでいます。

店内 こちら(上の写真)は出入口脇の一画。昭和初期の公衆電話や赤ポストのオブジェ、陶器のコーヒーカップ&ソーサ、絵画のほか、生徒諸君(庄司陽子)風を抜け!(村上もとか)赤いペガサス(村上もとか)どんぐりの家(山本おさむ)などの漫画本が置かれています。骨董屋をのぞいているような雰囲気です。

空き缶のプロペラ機 空き缶を利用して作った黒塗りのプロペラ機も吊るされています。

ステンドグラス バラのデザインが施されたステンドグラスも素敵ですね。ご主人の奥さまの作品だそうです。店内にはステンドグラスの作品が何点か展示されていますが、すべてご主人の奥さまの作品です。

厨房 ボクと修くんと舞子さんの三人はカウンター席に座ることにしました。きっちゃてんは南越谷に店をかまえて35年。62歳になるご主人は、今は二代目の息子さんにお店を任せていますが、モーニングやランチタイムなどの忙しい時間帯は、ご主人も厨房に入ってコーヒーを淹れたり、昔からの常連客の相手をしたり、息子さんとともにお店を切り盛りしています。

メニュー(ナポリタンセット) メニューを注文。ボクと修くんはお目当ての昔ながらのナポリタンセット(コーヒー付き)780円。ご主人がデジカメで自撮りしたナポリタンセットの写真からも懐かしのナポリタンの雰囲気が伝わってきます。これは期待がもてそうです。

メニュー(オムカレーセット) 舞子さんはオムカレーセット(コーヒー付き)1,000円を注文。オムライスの上にカレーが載ったオムカレー。これもそそられますね。

カウンター 料理の前にコーヒーをいただくことにしました。コーヒーはご主人が淹れてくれました。きっちゃてんではコーヒーはサイフォンで淹れます。サイフォンで淹れるコーヒーなんて久しぶり、というか何十年ぶりかな。昔は喫茶店というとサイフォンコーヒーだったんだけど。舞子さん(35歳)はサイフォンで淹れるコーヒーを飲むのは初めてだそうです。

コーヒーカップ&ソーサ ご主人がサイフォンで淹れてくれたコーヒーが運ばれてきました。陶器のコーヒーカップ&ソーサーも味があります。きっちゃてんで使われている陶磁器のカップはご主人が各地をまわって集めたものだそうです。

陶磁器のコーヒーカップ コーヒーの味もいいですねぇ。さすが喫茶店。豆や淹れ方にもこだわっているご主人の思いが伝わってきます。すっきりした飲み口とコーヒーの香りがしっかり口の中に広がるこの感じはサイフォンコーヒーならでは。ハンドドリップとはまた違った味わいが楽しめます。昭和の喫茶店でコーヒーを飲んでいる、っていう雰囲気にひたれました。

昔ながらのナポリタン コーヒーを飲み終えてしばらくすると陶磁器のお皿に盛られたナポリタンが運ばれてきました。お~、これこれ、これですよ、40年前(昭和52年ごろ)大学生だったボクが喫茶店でよく食べたナポリタン。ケチャップでしっかり味付けされていて麺は太麺。まさに昔ながらのナポリタン、懐かしのナポリタン、昭和の喫茶店のナポリタン。見ただけで美味しいと分かります。

懐かしのナポリタン 食べてみました。おいし~い!モチモチの麺がいいですね~、ケチャップの味も濃くていうことなし。ナポリタンはこうでなくちゃ。◇ケチャップの味が濃い◇太麺◇麺がモチモチ――。ボクの理想とするナポリタンの三原則が全部そろっています。40年前、地元の喫茶店・ピエロで食べたナポリタンも、大学の近くの喫茶店・ナポレオンで食べたナポリタンもこの味だったなぁ…。40年ぶりに昔の彼女に再会した感じ(笑)

ナポリタン 昔ながらのナポリタンの麺をフォークに巻いてデジカメで記念に一枚撮影。昔、喫茶店の入口に置かれていたガラスのサンプルケースに、ナポリタンの麺が巻かれたフォークが宙に浮いているのがありました。こんな感じだったかな。最近の若いヒトは昔ながらの太麺のナポリタンを食べたことがないので、きっちゃてんのナポリタンを食べた若いお客さんに「これ、うどんですか?」って聞かれることもあると、ご主人が教えてくれました。

オムカレー こちらは舞子さんが注文したオムカレー。カレー味のオムライスの上にカレーがかかっています。陶器のお皿も素敵です。舞子さんにひとくち味見をさせてもらいましたが、カレー味のオムライスも濃いめの味で、上にかけられているカレーは見た目よりもマイルドな味。洋食屋とも違い、食堂とも違い、喫茶店ならではの味ですね。さすが地元で35年間愛され続けてきたお店。知る人ぞ知る越谷の隠れた名店、といったところでしょうか。

コーヒー 食事を終え、三人ともコーヒーを追加注文。ご主人がコーヒーをサイフォンで淹れる様子を舞子さんが興味深そうに見入っていました。ご主人が淹れるコーヒー、二杯目もおいしくいただきました。

喫茶店のナポリタン 40年前、大学生のころ喫茶店でよく食べた懐かしのナポリタンに出合えて大満足。ご主人の味を二代目の息子さんも忠実に守っているようです。きっちゃてんのご主人、ありがとうございました。またおじゃまさせていただきます。今度はナポリタンを大盛りで注文しようかな。

きっちゃてん店舗情報

埼玉県越谷市瓦曽根3-6-58

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きっちゃてんの住所は〒343-0821埼玉県越谷市瓦曽根3-6-58。瓦曽根の読み方は「かわらぞね」。電車でのアクセスは東武伊勢崎線・新越谷駅またはJR武蔵野線・南越谷駅から徒歩約8分。正確な場所や行き方は上記の地図(Googleマップ)で調べられます。定休日は日曜日。営業時間は9時30分~20時30分。モーニング…9時30分~13時。ランチタイム…11時30分~13時30分。電話番号は048-965-3367。喫煙可。駐車時はお店の横に3台分。きっちゃてんのホームページはありません。

賢治

投稿者プロフィール

埼玉県在住。1956年生まれ。自由業。定年前に勢いで会社を辞めて自由人になった還暦おやじ。趣味は中国古典の翻訳。家族五人

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