50代の夫婦旅行におすすめ!伊豆・天城湯ヶ島の老舗温泉旅館
東京からJR特急踊り子で修善寺へ(約2時間10分)。修善寺からバスに乗り換え約35分。今回ご紹介する宿は、小説・伊豆の踊子の舞台としても知られる伊豆・天城湯ヶ島にある 落合楼 村上 (おちあいろう むらかみ)。古くから文人墨客(ぶんじんぼっかく)に愛されてきた老舗旅館で、50代の夫婦旅行におすすめの宿です。
落合楼村上の創業は明治7年。今年(2015年)で141年目を迎え、建物は国の登録有形文化財にも指定されています。
落合楼村上は宿全体が丸ごと文化財。文化財というと、入ってはいけないとか、触ってはいけないとか、制約のある場所が多いのですが、落合楼村上は、どこでも立ち入ることができ、自由に過ごすことができます。
過ごしてこそ、使ってこその文化財。落合楼村上は日本文化のすばらしさを感じられる宿です。
館内の廊下の窓に使われているガラスは大正ガラス。80年前のガラスが割れずにそのまま残って使われています。現在、このガラスは国内では作られていない貴重なガラスです。
客室は、およそ3,000坪の敷地内にわずか15部屋。書院造りのお部屋も国の登録有形文化財。柱や調度品にも風情があります。
濡れ縁(ぬれえん)には専用の足湯があり、目の前を流れる狩野川(かのがわ)を眺めながら足湯が楽しめます。しかも足湯は源泉掛け流し(客室のタイプは 宿泊プラン によって選べます)
こちらは貸切大露天風呂。宿のオリジナルサービスとして、貸切大露天風呂が40分間無料で利用できます。もちろんお湯は源泉掛け流し。この広い露天風呂を貸切できるとは、なんともぜいたく。狩野川の川面(かわも)を眺めながらのんびりと湯浴みが楽しめます。
天城湯ヶ島・落合楼村上の夕食は、伊豆の旬の食材をふんだんに使った会席料理。日本料理を極めた料理長が腕を振るいます。
八寸(はっすん)は、姫サザエの香草焼き、新馬鈴薯(しんばれいしょ)の酒盗(しゅとう)、稚鮎(ちあゆ)の甘露煮などの盛り合わせ。
お造りは、地元で揚がったヒラメやメダイなどの白身魚と、清流で育ったアマゴを天城山のワサビといっしょにいただきます。
揚げ物は、駿河湾産・桜エビとシラスのかき揚げ。沼津産アマダイの炭火塩焼きを桜塩(さくらじお)でいただきます(料理は季節や仕入れによって替わります)
朝食は、自家製豆腐・アジの干物・自然薯(じねんじょ)・厚焼き玉子など、素朴な味わい。熟練料理人の技と、食通もうなる食材が、竹カゴの器に散りばめられています。
地元の幸や旬の味覚を取りそろえた会席料理と、有形文化財に触れながら過ごす極上の時間を堪能。伊豆・天城湯ヶ島温泉 落合楼 村上 は「贅沢」の意味が分かり始めた、50代の夫婦旅行におすすめの温泉宿です。