御客屋

太古より今なおもうもうと煙を噴き上げる火の国の象徴・阿蘇山。阿蘇山のお膝元、標高700メートルに位置するのが熊本県の名湯・黒川温泉(くろかわおんせん)

入湯手形 街全体がひとつの宿、通りは廊下、旅館は客室。そんなキャッチフレーズのもと、購入すると三つの旅館の温泉が楽しめる入湯手形など、統一した街づくりをやってきた黒川温泉は、全国でも有数の人気温泉地へと成長しました。

外観 そんな黒川温泉の中でおすすめの旅館が、湯を求めるお客を古(いにしえ)よりもてなし続けてきた黒川最古の宿 御客屋(おきゃくや) です。

御用宿 元来、御客屋(おきゃくや)とは、肥後(ひご)細川藩の御用宿(ごようやど)のこと。そんな御客屋を名乗ることを許された宿で、享保(きょうほう)の時代から300年間、今なおその名を名乗り続けているのは、こちらの宿だけです。

客室 客室は全部で13部屋。長い歴史をもつ由緒正しい宿ですが、一泊の値段は、1万5千円ほどと、お手軽(宿泊料金は、宿泊プラン・部屋のタイプによって異なります)

夕食 夕食でもてなされるのは阿蘇の食材を中心とした素朴ながらも味わい深い山里料理。メインでいただくのは阿蘇の赤牛(あかうし)です。

朝食 心づくしの料理が並ぶ中、宿泊客が口をそろえて絶賛するのが、脇役であるはずの漬け物なんです。

漬け物を担当しているのは御客屋に22年間勤めるベテラン従業員女性の石松さん(70歳)。宿の料理に添えられている漬け物は、出来合いのものではなく、すべて石松さんの手作り。奇をてらわず、塩とコショウ、ほんの少しのタカノツメでつくる白菜の漬け物は素朴な味わいです。

手作りにこだわるのは、お客さんの「おいしい」のひとことを聞くため。手間暇と愛情をかけた御客屋の漬け物は、食べた人を幸せな気分にしてくれます。

肥後赤鶏鍋 御客屋の漬け物担当の石松さんは、自分でシイタケの原木栽培も行なっています。このシイタケは、御客屋の食材にも使われるほどたしかな品質で、料理長も絶賛するほど。

上の画像は石松さんの作ったシイタケも入っている肥後赤鶏鍋(ひごあかどりなべ)。自然栽培ならではのシイタケのうまみと肉厚の食感は、漬け物と同様、手間暇をかけた賜物(たまもの)です。

露天風呂 こちらは宿自慢の露天風呂。細川家が代々愛したことから名づけられた代官の湯(だいかんのゆ)。黒川温泉の移り変わりを300年間、変わらず見守り続けています。

夕暮れの露天風呂 清流の音が心地よい自然のあたたかみを感じ、ほっとできる癒しの湯。古(いにしえ)よりこんこんと湧き出る湯に、悠久の思いをはせながら名湯につかるのもまた一興(いっきょう)です。

御客屋 心と体を包み込む極上の湯宿 御客屋(おきゃくや) は、名湯・黒川温泉の中で、おすすめできる旅館です。一人旅プランも用意されているので、一人旅で訪れるのもおすすめです。

賢治

投稿者プロフィール

埼玉県在住。1956年生まれ。自由業。定年前に勢いで会社を辞めて自由人になった還暦おやじ。趣味は中国古典の翻訳。家族五人

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