ひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅(なかみなとえき)から徒歩7分。今回ご紹介するのは藤屋ホテル。冬の時期は名物のあんこう鍋とあんこう料理が楽しめます。
創業は明治。この地に宿をかまえて百二十年の歴史を誇ります。旧水戸藩別荘の湊公園の目の前、那珂湊おさかな市場までは徒歩3分と、観光拠点としても便利な立地です。
客室は和室。窓からは湊公園(みなとこうえん)が目の前に広がり、4階のお部屋からは太平洋も望めます。
お風呂は男女別で24時間入浴可能。天然温泉ではありませんが弱アルカリ性の人工温泉です。
藤屋ホテルの夕食です。冬の時期の名物はあんこう鍋。あんこうを堪能したいかたには、あんこう鍋のほかにもさまざまなあんこう料理が楽しめる「あんこう尽くしプラン」がおすすめです。
まずはあん肝のポン酢仕立て。海のフォアグラとも呼ばれるトロリと甘いあん肝をポン酢とモミジおろしでいただきます。
続いては、あんこうの共酢(ともず)。蒸したあんこうをあん肝入りの酢味噌でいただきます。さっぱりとした中にも濃厚な旨みが広がる逸品。
こちらは、あん肝豆腐。あん肝を練り込んだお豆腐です。柔らかな食感と、口の中でとろける甘みが楽しめます。
さらに、厚切りにしたあん肝のソテーも。ワサビの香りが濃厚なあん肝の味を引き立てます。これは絶品。くせになる味です。
メインは宿自慢のあんこう鍋。炒ってすりつぶしたあん肝をたっぷりと練り込んだ特製の味噌仕立て。体の中から温まります。コラーゲンもたっぷりなので翌朝はお肌もつるつるです。
あんこう鍋の〆は雑炊で。旨みが凝縮されている出汁(だし)が染みこんだ雑炊を目当てに毎年通うリピーターも多いとか。
茨城の冬の味覚・あんこうを使った料理の数々。満足できます。あんこう料理が楽しめるのは10月から4月。茨城県ひたちなか市へ美味しいあんこう鍋を食べに行くなら、泊まる宿は藤屋ホテルがおすすめです。