JR館山駅から宿の送迎車で約10分。今回ご紹介するのは、千葉県・南房総の海辺に位置する 海の湯宿 花しぶき(うみのゆやど はなしぶき)。鮮度にこだわった地魚と野菜を使ったおもてなし料理が評判の湯宿です。
宿に到着。玄関先では季節の花が出迎えてくれます。館内は木をふんだんに使ったぬくもりあふれる空間。海辺に面した旅館なのでロビー前のオープンテラスからは目の前に広がる海景色も眺められます。
客室にも木がふんだんに使われています。窓からは海を一望。彼方(かなた)には、東京湾をはさんで、房総半島の対岸に位置する三浦半島も望めます。檜の展望露天風呂が付いた特別室もあります。
客室のタイプは 宿泊プラン によって選べます。
お部屋でひと息ついたら浴衣に着替えて温泉へ。上の写真は大浴場に通じる渡り廊下。温泉情緒を満喫できます。明るい日差しが差し込む内湯の泉質はナトリウム―塩化物冷鉱泉。神経痛・筋肉痛など効能も豊かです。
大浴場の外には露天風呂もあります。潮風を感じながら湯浴み。ぜいたくな時間を過ごせます。プライベートルーム付きの貸切露天風呂(天然温泉)も人気です。
南房総・花しぶきの夕食です。もてなしは食事処で。海の幸と野菜をふんだんに使った料理長渾身の彩り美しいコース料理がいただけます。
前菜は、白ばい貝・ワカサギの甘露煮・ヒラメと菜の花の梅肉和えなど、新鮮な魚介と季節の野菜を作った一品。盛り付けも色鮮やか。
まるで生け花のような豪華なお造り。ヒラメの稚魚・ソゲをはじめ舘山近海の旬の魚が盛り合わされています。カンパチの身の厚いこと。アジもなんと半身。漁師町ならではの豪華なもてなしです。
さかな偏に春と書く春の魚・鰆(サワラ)は幽庵焼き(ゆうあんやき)にして、その上に山椒の葉っぱを使ったお味噌をかけていただきます。キンメダイは揚げ煮風に。付け合わせの野菜は地元産のカブ・菜の花や大豆の旨煮など。
メインは館山産の南光豚(なんこうぶた)を使った豆乳鍋。肉はあっさりしていて脂に甘みがあります。まずは豚肉をしゃぶしゃぶで。豆乳と和風出汁で南光豚がいっそう風味豊かになります。
お肉の味がしみ出たところで野菜を投入。こちらは軽く煮込んで味わいます。最後にお肉とと野菜の旨みをたっぷり吸ったスープで雑炊を楽しみます(料理は季節や仕入れによって替わります)
目でも舌でも味楽しめる極上の料理と、まごころ込めた笑顔のおもてなし。海の湯宿・花しぶきは身も心もほっこりできるお宿です。