群馬県に一人旅を計画中。女性ひとりでも、のんびりできる温泉宿はありますか? それでしたら川原湯温泉(かわらゆおんせん)山木館(やまきかん)がおすすめです。知る人ぞ知る風情あふれる老舗の名湯宿です。
川原湯温泉へは東京からJR特急草津号で約2時間半。金倉時代・源頼朝(みなもとのよりとも)が発見したと伝えられる古湯で、川原にあった温泉街は、八ッ場ダム(やんばだむ)建設が決まり、高台に移転を余儀なくされました。それでも歴史ある湯の町は、しっかりと守り継がれています。
川原湯温泉の中でもいちばんの老舗旅館が、今回ご紹介する水車の宿・山木館。三年前に移転して、装いを新たにしました。創業は江戸初期にまで遡り、あまたの湯治客に親しまれてきたその雰囲気は、今も門構えなどに残されています。
移転を機にバリアフリーで人にやさしい宿づくりを心がけたという館内。新築でありながら、老舗のイメージを残すため、随所に古い木材を使っています。そのためラウンジも古くて新しいモダンな空間になっています。
700坪の敷地に客室はなんと八部屋。上の写真は一人旅に人気のワンルームタイプの客室。広々としたゆとりのあるお部屋でゆったりとくつろぐことができます( 宿泊プラン )。旅の荷をほどいたら宿自慢の温泉へ
泉質は弱アルカリ性。とってもなめらかで肌当たりがいいんです。硫黄とナトリウムをたっぷり含んでいる美人の湯で、潤いが翌日まで持続します。女性の一人旅にはうれしい温泉です。宿のオリジナルサービスで、貸切風呂も一回50分間、無料で利用できます。
川原湯温泉・山木館の夕食です。夕食は個室の食事処でいただきます。囲炉裏の間や掘り炬燵(ほりごたつ)のお部屋もあります。
お造りは、群馬特産ギンヒカリ・カンパチ・刺し身こんにゃく。
進肴(すすめざかな)は、地元・吾妻農家手作りの生芋こんにゃく。生芋100%を使った蒟蒻(こんにゃく)は胡桃味噌(くるみみそ)でいただきます。
温かいものは温かいまま出来立てを出してくれます。煮物は品のある味付けで。合鴨(あいがも)の治部煮(じぶに)は噛むほどに旨みが広がります(料理は季節や仕入れによって替わります)
焼き物はヤマメの塩焼き。清流で育ったヤマメは身が締まっていてクセのない味。豊かなな山の恵みです。
鍋物替わり(なべものかわり)は、A4ランク上州赤城山麓牛(じょうしゅうあかぎさんろくぎゅう)の石焼き。上州赤城山麓牛は、郷土の人々の熱意と気候風土が育てあげた逸品です。これをほどよく石焼きに。焼きあがるまでの音も味わいのうち。
滋味豊かな郷土の味覚が堪能できる夕食。品数も豊富です。
2013年9月に移転新装オープン。新築ながらも老舗の風情を今に残す老舗の名湯宿・山木館。静かな雑木林の中で何もしない贅沢な時間を過ごせる女性の一人旅にはおすすめのお宿です。
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