東京から東北新幹線で那須塩原へ。那須塩原から送迎バスで約35分。雄大な自然と癒しの名湯が点在する那須高原。今回ご紹介するのは、那須連山の山懐(やまふところ)に抱(いだ)かれるようにたたずむ 那須温泉 山楽(なすおんせん さんらく)。90年以上の歴史を刻む名湯と本格懐石料理が評判の老舗宿です。
山楽の創業は大正12年(1923年)。伝統と格式のある山楽には、皇太子時代の昭和天皇もご来館され、宿から望む景観を大いに気に入られ、那須に御用邸を造られるきっかけにもなったそうです。
ラウンジからは日本庭園を一望。命芽吹く春には躍動感あふれる新緑の彩りが。秋は燃えさかるような紅葉(もみじ)が豪華に庭を染め抜きます。そして冬。一面の雪景色が楽しめます。
高台から見渡す大パノラマ。春霞(はるがすみ)に浮かぶ迫力満点の絶景。山肌が一面に錦に染まる秋の見晴しも見応えじゅうぶんです。
客室は和室と和洋室(上の写真は広縁付き和室)。窓からは庭園を一望。落ち着いた風情あふれるお部屋です(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)お部屋でひと息ついたら温泉へ
こちら(上の画像)は野趣あふれる大露天風呂。山楽の自慢はなんといっても温泉の泉質です。源泉は、5キロほど先の那須岳中腹にあり、源泉から浴槽まで、いっさい動力を使わずに自然に注がれています。入ると分かりますがお湯の香りがすばらしいんです。これは自然湧出のお湯ならではの魅力です。
名湯に親しんだあとは、ラウンジで、地酒(大吟醸「山楽」)とワインが無料でサービスされます(16時から18時まで)
那須温泉・山楽の夕食です。もてなしは季節の旬の食材を駆使した本格的な懐石料理。吸い物はうぐいす仕立ての雲丹豆腐(うにどうふ)。煮物は伊勢海老の黄金煮(こがねに)。酢の物は味噌ドレッシングでいただく山菜のサラダ仕立て。揚げ物はイワシの文化揚げ……。
焼き物は、日本各地から吟味した旨いもの。見事なサシが入った和牛は石焼きで。なんとも食欲をそそられる焼き音です。
朝食は、蒸し物・魚しゃぶ・石焼きの中から選べる温物(あつもの)など品数も豊富。体にやさしいものばかりです。
名湯と本格懐石を心ゆくまで堪能。那須温泉の老舗宿・山楽。宿泊者の口コミ総合評価が四つ星なのもうなずけます。
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