長野県の名湯・野沢温泉。古き良き時代の面影を今に残す湯の町です。今回ご紹介するのは、野沢温泉の坂道に面した木造三階建ての 村のホテル 住吉屋(すみよしや)。創業は明治2年(1869年)。郷土料理の取り回し鉢が評判の老舗旅館です。
館内にはやわらかい灯りがこぼれています。ロビーラウンジのランプシェード(上の写真)は、アケビの蔓(つる)を編んだそうです。
客室は14部屋。お部屋にもアケビ蔓(づる)の灯りが。冬はこたつで暖をとったり、火鉢のある窓辺で過ごしたり、雪国の宿らしい心配りに安らぎます(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
内湯は大正ロマン調なレトロな雰囲気。ステンドグラスの彩りの光が湯をきらめかします。温泉は宿の敷地内から自然湧出している源泉を掛け流し。泉質はやわらか。効能豊かな温泉で飲泉もできます。
野沢温泉・住吉屋の夕食です。もてなしは野沢の郷土料理。地物の野菜や山菜の大鉢がずら8品。ゴボウの太煮(ふとに)に、ゼンマイ・キクラゲ・塩煮芋(小芋の丸煮)…。江戸時代から野沢に伝わる「取り回し鉢」(とりまわしばち)と呼ばれる祝膳料理(しゅくぜんりょうり)です。
祝いの席で取り回し鉢を食べ、酒を酌み交わし、野沢の人たちは強く結ばれました。今は、客と宿を結ぶ味です。取り回し鉢は素朴な料理ですが、宿泊客からは「何よりのごちそう」と、評判を呼んでいます。
田舎に帰ったようなほっこりとした気分にひたれるもてなしと料理の数々。野沢温泉・住吉屋。口コミ評価が四つ星以上というのもうなずけます。
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