東京から東海道新幹線で約50分。今も昔も温泉地、行楽地として魅力の尽きない熱海。今回ご紹介するのは、熱海大観荘(あたみたいかんそう)。昭和23年(1948年)の創業以来、熱海の高台にあって、眺望は大観荘の自慢。由緒ある老舗の温泉旅館です。
第1回文化勲章を受章した日本画壇の巨匠・横山大観(よこやまたいかん)。宿の創業者と仲がよく、たびたび宿泊していました。屋号を「大観荘」としたのも横山大観のお墨付き。
熱海大観荘の絶景ポイントのひとつが日本庭園。名だたる造園家が手がけた季節を愛でる究極の造形。庭園の美学がここにはあります。
二つ目の絶景ポイントは、展望の足湯(上の写真)。天然温泉と絶景に癒される特等席です。日が沈むと、また趣が異なり、熱海の夜景が眼下に広がります。足湯のぬくもりと、心地よい潮風が、満ち足りた旅のひとときをもたらします。
客室は、海の見えるお部屋と庭園向きのお部屋があり、どのお部屋もゆっくりとくつろげます。上の画像は数寄屋造りの広縁付き和室(客室の広さやタイプは宿泊プランの中から選べます)
お風呂は、趣の異なった三つの大浴場と露天風呂、さらに有料の貸切露天風呂もあり、湯めぐりが楽しめます。敷地内にある二本の自家源泉の温泉は、入ってみるとなめらかで、湯上がり後は、さわりたくなるほど肌がすべすべになります。
別名、熱の湯とも呼ばれる塩化物泉の効果もあり、いつまでも体がポカポカして、体の芯まで温まる気持ちのいい温泉です。
熱海大観荘の夕食です(上の写真)。目を奪われる料理は、季節を愛でる京風懐石。伝統の技と洗練された感性が織りなす至福のもてなしです。