新宿からJR特急スーパーあずさで甲府へ。甲府から山梨交通バスに乗り換え約10分。今回ご紹介するのは、およそ1万坪の広大な敷地に建つ湯村温泉 常磐ホテル(ゆむらおんせん ときわほてる)。創業は昭和4年(1929年)。昭和天皇皇后両陛下をはじめ、これまでおおぜいの皇族方が訪れている屈指の名旅館です。
常磐ホテルの自慢は、アメリカの専門誌で、3年連続3位に輝いた日本庭園。松を基調にした造形の中で、春夏秋冬、移ろう季節の彩りを愛でることができます。
客室は、東館・西館・離れ。部屋数は全50室。上の写真は数寄屋造りの離れ。これまで数多くの囲碁や将棋の名勝負が繰り広げられてきたお部屋です。
そのほか、富士山と甲府の夜景が一望できる西館のお部屋も人気です(客室のタイプは宿泊プランの中から選べます)
お風呂は大浴場と露天風呂。上の画像は大浴場。湯村温泉は、開湯1,200年の歴史があり、その昔、傷ついた傷兵が傷を癒したことから武田信玄の隠し湯のひとつとして知られています。
泉質は、ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩泉。弱アルカリ性の温泉成分が溶け込んだお湯の香りを湯口のそばでかぐと、ごくうっすらと硫黄の香りもします。
山梨・湯村温泉 常磐ホテルの夕食です。食事の場所は個室・食事処・お部屋食。宿泊プランによって異なります。上の画像は、2017年4月に新設された個室の食事処「曙」
夕食は、彩りも鮮やかな会席の膳。宿の名物料理・国産豚のワイン煮、桜肉やアルプスサーモンなどを握った変わり寿司、甲州ワイン豚(こうしゅうワインとん)のしゃぶしゃぶなど、趣向を凝らし、味わう人を飽きさせません。
選りすぐりの甲州の味覚が堪能できる常磐ホテルの夕食。老舗宿ならではの極上のもてなしです。料理は季節や宿泊プランによって替わります。