北陸新幹線の開通で東京からも近くなった新潟県の妙高高原。東京から上越妙高まで最短で1時間46分。今回は、赤倉温泉 をはじめとする七箇所の温泉地が点在する妙高高原温泉郷(みょうこうこうげんおんせんきょう)の中から、独特のにごり湯が楽しめる三箇所の温泉地をご紹介します。
妙高高原温泉郷には「七五三」(しちごさん)と呼ばれている言葉があります。妙高高原には、七つの温泉地があって、五つの泉質、三色のお湯が楽しめるんです。ひとつの場所にこれだけの特徴がある温泉地は全国的にも珍しい場所といえます。
最初にご紹介するのは、黒い温泉が楽しめる 池の平温泉 (いけのたいらおんせん)。特徴は湯の色。真っ黒なんです。お湯の黒さの元は泥(どろ)。泥の中に硫黄(いおう)が含まれていて、このお湯に浸かると肌がつるつるになると評判。体の温め効果が高く、肌の角質やメラニン色素を分解する効能にすぐれる典型的な美人の湯です。
二つ目の温泉地は 関温泉 (せきおんせん)。茶褐色の温泉が楽しめます。茶褐色の元の成分は鉄分。鉄が含まれているので、貧血や更年期障害など、女性に見られがちな症状によく効き「ご婦人の湯」として知られています。弘法大師が発見したという関温泉は森林浴も楽しめます。
三つ目の温泉地は、標高1,150メートルの秘湯・燕温泉 (つばめおんせん)。妙高高原温泉郷の中で、いちばん標高が高い場所にある山峡のいで湯です。お湯の色は乳白色。秋の紅葉シーズンには、モミジの赤が乳白色の湯に映り、黄金色(こがねいろ)に映るんだとか――
北陸新幹線の開通で身近になった 妙高高原 。日帰り温泉や足湯も楽しめるほか、いもり池・苗名滝(なえなたき)などの観光スポットも点在しています。妙高高原温泉郷で湯めぐりが楽しめる湯めぐりチケットも人気です。