JR内子駅(うちこえき)から町営バスで約25分。今回ご紹介するのは、棚田の田園風景が広がる山里、内子町の石畳(いしだたみ)地区にたたずむ 石畳の宿 。この地区にあった古民家を移築して開業。地元のお母さんたちが力を合わせて切り盛りしています。
客室は古民家らしい落ち着いた風情のあるお部屋。まるで田舎のおばあちゃんの家にでも遊びに来たような雰囲気です( 宿泊プラン )。昔ながらの囲炉裏も残り、そこでは、じっくりと時間をかけて、川魚が焼きあげられています。
料理を一手に引き受けているのも地元のお母さんたち。地元・石畳地区の田畑や野山で採れた食材にこだわっています。
こちらが石畳の宿の夕食です。お母さんたちが丹精込めて作りあげた料理の数々。地元産を中心とした野菜の煮物は、一種類ずつ別々に煮て、それぞれの風味を生かした味付けにしています。
囲炉裏の炭火で焼きあげていたのは、清流の恵み・アマゴの塩焼き。二時間かけて焼きあげたとあって身はホクホクです。
こちらは天ぷら。野菜に加えて山野草も揚げた天ぷらで、ドクダミ・ツユクサなど、抹茶塩で味わえば、野山の香りを楽しむことができます。
翌朝――
台所では朝食の準備が進みます。石畳の宿では、なんと、ご飯に使うお米を水車で精米しているんです。宿近くの沢沿いにある水車小屋で地元産のお米を精米。水車でじっくりと時間をかけて玄米をつくと、熱が加わりにくいので、デンプン質が保たれるといいます。
そのとおり、炊きあがったお米はふっくらもちもち。ご飯のおいしさを引き立てるおかずも品数豊富。朝の澄んだ空気とともに味わう朝食の味は格別です。
素朴ながらも味わい深い田舎料理のおもてなし。愛媛県内子町の 石畳の宿 は、豪華旅館やホテルとはまた異なる魅力に満ちた山里の宿です。