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東京から上越新幹線で高崎へ。高崎から両毛線（りょうもうせん）とわたらせ渓谷鉄道を乗り継いで本宿（もとじゅく）へ

今回ご紹介する宿は、今も手つかずの自然が残る群馬の名湯・梨木温泉の梨木館（なしぎおんせん なしぎかん）。山あいに建ち、およそ30万坪という広大な敷地を誇る一軒宿です。

創業は明治12年。130年以上の長きにわたり、多くの湯治客を迎えてきました。自慢は、効能抜群の茶褐色のにごり湯。なんと平安時代の初期から湧き出しているといわれています。

客室は和室。こちらは女性客に人気の半露天風呂付き客室です。温泉ではありませんが、春夏秋冬の景色を眺めながらの湯浴みが楽しめます。紅葉燃え立つ秋になると、見事に色づいた自然を愛でながら至福の時にひたることかできます。

温泉は、本館に24時間入浴できる内風呂があるほか、離れの温泉棟には、無料の貸切露天風呂が二つあり、滝の流れ落ちる音を聞きながら、のんびと入浴できます。自家源泉を掛け流しにする茶褐色の温泉は、塩分と炭酸水素をたっぷり含んだ美人の湯です。

梨木温泉・梨木館の夕食です。もてなしは、地元の幸満載の創作会席。お部屋食でのんびりいただけます。

お造りはイワナの姿造り。煮物は群馬県のサトイモを使った里芋豆腐。素朴な味わいが評判です。油物（あぶらもの）は、自家農園で収穫した無農薬野菜の天ぷらを揚げたてでいただけます。

鍋物は、きじのしゃぶしゃぶ。ほかではめったに味わえない 名物きじ料理。キジならではの独特の歯ごたえと深い味わいが評判。しゃぶしゃぶにすることで、より濃厚な風味が楽しめます。

締めは目の前で一人前ずつ振る舞われるキジ肉の炊き込みご飯。まさにここでしか味わえない絶品料理が並ぶ豪華なもてなし。満足できます。