雪深い信州の山あいにたたずむ乳白色の名湯・白骨温泉(しらほねおんせん)。凛(りん)と澄み渡る空気。冬の時期は白銀の世界が出迎えてくれます。今回ご紹介するのは、乳白色の湯をたたえる白骨温泉 つりり橋の宿 山水観 湯川荘 (さんすいかん ゆかわそう)です。
客室は全14部屋。冬の時期、人気があるのは掘りごたつがついた客室。雪景色を眺めるには最高の特等席です。部屋のタイプは、人数と予算に応じて、さまざまな宿泊プランの中から選べます( 宿泊プラン一覧 )
白骨温泉・湯川荘の自慢は温泉。内湯の浴槽はなんと木槽(もくそう)。この内湯に入るために雪の中を訪れる宿泊客も少なくありません。温泉の成分で湯船が白くなることから、江戸時代は白船温泉(しらふねおんせん)と呼ばれていました。
温泉に含まれる天然のカルシウムは、30年もたつとこの大きさに。まるで石膏(せっこう)のように固まっています。
名湯を守るために、温泉の成分で白く固まった湯船の縁(へり)でお客さんがケガをしないように、ヤスリで削って湯船の縁を丸くしたり、温泉の成分が固まった源泉の配管のメンテナンスなど、管理も徹底されています。
先代から引き継いだ湯船を次の世代に継承するのが湯守(ゆもり)の使命。伝統を守り、歴史を受け継いできた名湯・白骨の湯が、心と体に染み渡ります。
お風呂からあがってひと息入れたら宿のあたたかなおもてなし「滋養八菜」(じようはっさい)の夕食が待っています。
骨までやわらかな流水育ちのイワナの塩焼きをはじめ温泉・牛乳・信州みそで作った乳白色鍋など、宿自慢の料理が並びます。
朝食の名物は温泉粥(おんせんがゆ)。独特の酸味がある自家源泉の湯を汲んで、それでお粥を炊くんです。味付けは温泉の成分だけ。炊くことによってまろやかな味わいになります。
浴びてもよし、飲んでもよし、食してもよし、と言われる白骨温泉。湯守が守るなめらかな乳白色のにごり湯。山水観 湯川荘 には、温泉を愛する人たちの愛とぬくもりがあふれ、訪れる人をやさしく包んでくれます。
にごり湯の宿