冬の味覚の王者・松葉ガニ料理で名高い兵庫県の老舗旅館・城崎温泉西村屋(きのさきおんせん・にしむらや)。冬場の西村屋の厨房で、多くの料理人をたばねる総料理長・高橋悦信(のしのぶ)さんは松葉蟹(マツバガニ)料理の達人です。
西村屋の総料理長が生み出す旬の最高級松葉ガニのフルコース料理をご紹介します。先付けはカニ寿司。松葉がにの甘くトロリとした食感が楽しめます。
続いてはカニ刺し。新鮮な活きガニを豪快にひとくちで。あまりのおいしさに思わず黙りこくってしまいます。一本だけとは言わずに、もう一本いただきましょう。
生のカニ味噌はポン酢とともにいただきます。口の中に日本海の香りが広がります。濃厚でまろやかな味わいがたまりません。
そしてこちら(上の画像)は茹でガニです。ご覧ください。この松葉蟹の長い脚。地元では長い脚のカニは別嬪さん(べっぴんさん)と呼ばれるそうです。
べっぴんさんのつややかな美脚。最高です。一本食べれば、また一本。カニを食べると静かにると言われるのは、このおいしさ故(ゆえ)だったんですね。
そしてさらに、茹でガニの腹の身を味噌といっしょに混ぜていただきます。濃厚なカニ味噌と身の甘みがまじわった奥深い味わいが楽しめます。
続いては焼きガニです。まずは甲羅味噌から。そしてカニ爪。カニ脚は身が起き上がると食べごろです。焼くことでカニの甘みがよりいっそう引き立ちます。焼いたカニ脚をカニ味噌に付けて食べるとさら濃厚な旨みに変わります。
最後はカニ鍋。まずはカニしゃぶで。出汁(だし)の中でカニの花が咲いたら食べごろです。ほんのり甘みのあるカニ爪。ぎっしり身が詰まった別嬪(ぺっぴん)さんのカニ脚。どれもたまらないおいしさです。
松葉ガニ料理の達人・高橋総料理長がもてなす極上のカニ料理。本場の松葉ガニのフルコースを心ゆくまで堪能できます。