兵庫県を代表する冬の味覚・津居山ガニ(ついやまがに)。ぷりぷりの食感と甘味たっぷりの身が特徴で、京都の間人ガニ(かんじんがに)と並んで山陰地方を代表するブランド蟹です。今回は、津居山ガニの特選かに会席が楽しめる兵庫県・城崎温泉の老舗旅館「三木屋」をご紹介します。
津居山ガニ(ついやまがに)とは兵庫県の津居山港で水揚げされたズワイガニのことで、日帰り操業で水揚げされるのて鮮度さが特徴。青いタグを付けられた津居山ガニは県外の料亭などにも出荷されます。城崎温泉の三木屋では、津居山ガニを使った料理が楽しめる宿泊プランも用意されています。
まずはカニ刺し。甘味のあるぷりぷりの食感がたまりません。
次は香ばしい香りの焼きガニ。旨みがぎゅっと閉じ込められて、ほおばると甘味が口の中いっぱいに広がります。
甲羅みそ焼きはとにかく濃厚。津居山ガニは味噌もたくさん詰まっているので濃厚さがハンパじゃありません。日本酒との相性も抜群です。
カニ料理の定番といえばカニすき(かに鍋)。カニの旨みが凝縮されて体の芯までぽっかぽか。津居山ガニは身がしまっているので鍋にしても身が崩れることがありません。
三木屋の客室は和室が12、和洋室が4部屋。部屋から庭園が望める和室は昭和の時代にタイムスリップしたような趣です。
明治から昭和にかけて活躍した小説家・志賀直哉(しがなおや)が好んで滞在した部屋も当時のまま残されています。
レトロなタイル張りの大浴場で効能豊かな城崎温泉を心ゆくまで満喫できます。新設のお風呂もあります。
三木屋の創業は300年。大正14年の北但大震災で倒壊後、昭和2年に再建。築87年の歴史を誇る館内は昭和の面影を色濃く残し、山下清・田辺聖子など、三木屋を訪れた文人などの額も飾られています。
三木屋の木造建築は登録文化財にも認定されています。2013年には館内を大規模にリニューアル。歴史とモダンさが調和した居心地のよい空間に生まれ変わりました。
津居山ガニが目的で三木屋に泊まるならタグ付き津居山ガニをふんだんに使った「特選かに会席プラン」がおすすめです。
冬の時期(11月から3月)兵庫県の城崎温泉(きのさきおんせん)では、三木屋のほかにもタグ付き津居山ガニを食べられる宿がたくさんありますので、カニ旅行に行くなら兵庫県の城崎温泉はおすすめの場所です。