山形の中でもとりわけ雪が多く、積雪が6メートルにも及ぶ月山志津温泉(がっさんしづおんせん)。場所は山形県の真ん中に位置する西川町(にしかわまち)。冬の時期は「雪旅籠の灯り」(ゆきはたごのあかり)も行なわれます。
今回ご紹介するのは雪国の宿、月山志津温泉つたや 。江戸時代中期の古い旅館でしたが、20年ほど前にリニューアル。落ち着いたロビーも居心地満点です。
客室は直線を活かしたモダンな和室。窓からは月山(がっさん)が見えます。月山は山岳信仰の聖地。出羽三山(でわさんざん)のひとつです。つたやは昔、山に入る行者の宿でした。お部屋でひと息ついたら温泉へ
宿自慢のお風呂は檜風呂。変若水(おちみず)の湯と名づけられています。変若水とは若返りの水のこと。トロッとする泉質で、肌にやさしく、湯冷めしにくいのが特徴です。死と再生の山と言われる月山の湯。汗を流すと生き返ります。
月山志津温泉つたやの夕食です。もてなしは月替わりの会席料理。地元で採れた山菜をはじめ季節の旬の美味がいただけます。
小鉢にはゼンマイの煮物。隠し味の唐辛子がピリリと効いています。そのほか、ワラビの一本漬けやウドの煮物など、地元で採れた山菜が楽しめます。
焼き物は岩魚(いわな)のキノコ焼き。森の香りが楽しめます。
夕食のあとは夜の雪旅籠の灯り(ゆきはたごのあかり)を見に行きましょう。雪旅籠の灯り は、2,000本近くのロウソクを灯して、江戸時代の旅籠の街並みを雪で表現した、月山志津温泉の真冬の最大イベント。
会場を訪れると、たくさんの人が今だけの夢の風景を歩いています。雪旅籠の中に入ってみると、ゆらめくロウソクの灯りに癒されます。冷たいはずの雪が、とても暖かく感じられる、幻想的な時間が流れていきます。
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