薄緑色の温泉!松之山温泉の凌雲閣を写真で紹介|新潟県十日町市
今からおよそ700年前、南北朝時代に発見されたという新潟県十日町市の松之山温泉(まつのやまおんせん)。草津温泉、有馬温泉と並んで、日本三大薬湯のひとつに数えられている薬湯温泉です。
今回ご紹介するのは、温泉街から少し離れたところにある 凌雲閣(りょううんかく)。木造三階建ての重厚なかまえ。創業80年を超える松之山温泉の老舗旅館です。
名木が使われ、見事に磨きあげられた廊下や柱。昭和初期に建てられた本館は国の有形登録文化財です。
三階には客室が七部屋。それぞれの内装を七人の宮大工が手がけたので、部屋ごとに趣が異なり、どの部屋も意匠を凝らした造りになっています。
こちら(上の写真)は、傘をはったような天井が特徴の管領の間(かんれいのま)。皇族も宿泊したという格式高い客室です(客室のタイプは宿泊プランの中から選べます)
上の写真は新館の一階にある大浴場。源泉は緑がかった美しい色。浴室の中は石油のような独特の香りがします。泉質はナトリウム成分を多く含んだ塩化物泉。古くから薬湯(やくとう)として知られてきました。湯上がりの肌がつるつるになる名湯です。
古代の海水が地中深くで温められ、源泉として湧き出しているため、塩分が濃いのが特徴です。さらに源泉が石油の貯留層に近いことから油のような香りがすると考えられています。
貸し切りの家族風呂は源泉掛け流しで少し熱めのお湯です。よりいっそう石油のような独特の香りが立ちこめています。
夕食は食事処で。地元食材の自然な味にこだわった料理が食卓を彩ります。献立は季節や仕入れによって替りますが、天然きのこの玉子豆腐や新潟の郷土料理のっぺ汁などがいただけます。
地酒も十日町市の蔵元を中心にさまざまな銘柄が用意されています。
古くから薬湯とて愛されてきた新潟県十日町市の松之山温泉。緑がかった濃厚なお湯に大地の恵みを感じます。日本三大薬湯松之山温泉に宿泊するなら凌雲閣がおすすめです。