東京からJR特急踊り子号で修善寺へ。修善寺からバスに乗り換え西伊豆へ。今回ご紹介するのは、土肥温泉(といおんせん)の老舗旅館・玉樟園新井(ぎょくしょうえんあらい)。のどかな港町にたたずむ都会の喧噪を忘れさせてくれる夫婦旅行におすすめの湯宿です。
創業百余年。一世紀あまりの歴史が刻まれた館内は、これまで、本因坊戦など囲碁や将棋の対局も執り行われてきました。そのほか、作家・花登筺(はなとこばこ)さんなど文人墨客にもこよなく愛されてきました。
春夏秋冬、四季の移ろいを感じさせる日本庭園も宿の自慢。広さはなんと2,500坪。ぶらりと季節の花を愛でるのもまた一興。創業100年以上の歴史がある旅館の風格を感じます。
そんな庭を楽しみながらお部屋へ向かう渡り廊下の回廊もすてきです。
こちら(上の画像)は広縁付き和室10畳の客室です。広縁の窓からは駿河湾を一望。西伊豆の名勝・駿河湾に沈む夕日を眺めることもできます。大海原と天空を茜色に染めるうたかたの絶景。大自然の色彩は旅をひときわ思い出深いものにしてくれます。
部屋にいながらにして、これだけの眺望を楽しめるのですから、申し分ありません(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)。西伊豆の絶景を堪能したら温泉へ
玉樟園新井では、大浴場・露天風呂・貸切風呂そして部屋の内湯まで源泉が引かれていて、温泉の魅力がたっぷり満喫できます。泉質はカルシウム・ナトリウム―硫酸塩・塩化物泉。肌にしっとりと潤いをもたらす、化粧水のような美肌の湯です。
こちら(上の画像)は貸切露天風呂。宿オリジナルプランのサービスで、この貸切風呂が一回45分間、無料で利用できます。温泉は源泉掛け流し。ゆったりと疲れを癒しながら、目の前に広がる自然と一体になった気分にひたれます。まさにここは別天地。
土肥温泉・玉樟園新井の夕食です。もてなしは駿河湾の海の幸を中心とした懐石料理。お造りは、手長海老・マグロ・カンパチ・ホタテ・イカ…。煮物は豚の角煮。セイロ蒸してやわらかく仕上げてあります。焼き物は、近海で獲れたワラサに味噌を添え、陶板焼きでいただきます。
趣向を凝らしたもてなしで、訪れる人を飽きさせない懐石料理の膳。味はもう常連客のお墨付き。上の写真はアワビの踊り焼き。煮物椀はホタテ真丈(しんじょう)。なんとホタテの上には金粉が。なんともぜいたくな一品です。
強肴(しいざかな)は下田産キンメダイの姿煮。絶妙な味付けで食が進むこと間違いありません。豊かな海の幸を存分に味わえる夕食。満足できます。
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