上諏訪の観光スポットといえば諏訪湖。長野県の中部・標高700メートルを超える盆地に囲まれた諏訪湖は美しい景色で知られ、一年を通じて多くの観光客が訪れます。諏訪湖以外にも上諏訪には名所が点在。今回は、上諏訪周辺の観光スポットとおすすめ宿をご案内します。
あまり知られていませんが、上諏訪は湯量豊富な源泉が数多く湧く温泉の宝庫なんです。その恵みは駅のホームにも。諏訪湖の最寄駅でもあるJR上諏訪駅。電車から降りてホームを歩いていくと、駅のホームとは思えないちょっと変わった一画があります。それはナント足湯。しかも岩を配した凝った造りの足湯です。電車を見ながら入る足湯。なんとも変わった光景ですが、列車を待つ間や長旅の疲れをほぐすには最適です。
古くから上諏訪地区の文化の中心となってきたのが 諏訪大社(すわたいしゃ)。7年に1度行なわれる奇祭・御柱祭(おんばしらまつり)で知られています。社殿の四隅に立てる柱を坂から落とす勇壮な木落しなど、御柱祭は1200年以上続く伝統ある祭りです。
全国の諏訪神社の総本社である 諏訪大社 の境内には珍しいものがあります。お参りをするときに手を清める手水舎(ちょうずや)には温泉が使われているんです。諏訪大社の手水舎からはかすかに硫黄の匂いが立ちのぼっています。諏訪明神(すわみょうじん)が愛用したと伝えられる「明神湯」(みょうじんゆ)でお清めしてから参拝。名湯湧く上諏訪ならではの歴史ある神社です。
続いてご紹介する上諏訪の観光スポットは共同浴場の 片倉館(かたくらかん)。ロマン漂うレンガ造りのモダンな洋館は、昭和の初めに建てられた共同浴場です。製糸業を生業(なりわい)とした財閥の社長が地域の社会貢献を目的として造ったもの。
ステンドグラスや彫刻など贅(ぜい)を凝らした造りの千人風呂(せんにんぶろ)は広々とした大浴場。ヨーロッパを思わせる洋風のお風呂は、今も地元の人たちに愛されています。
片倉館のすぐ隣にある宿が 上諏訪温泉・ホテル鷺乃湯(さぎのゆ)。創業は明治44年(1911年)。壮麗な建築の露天風呂。二つの源泉から湧く琥珀色の効能豊かな温泉が自慢の老舗旅館です。諏訪湖・片倉館・諏訪大社など上諏訪の観光スポットへのアクセスも便利。上諏訪観光の拠点としてもおすすめのお宿です。