吾妻連峰(あづまれんぽう)の麓に湧く福島県の土湯温泉(つちゆおんせん)。開湯以来、1400年の歴史をもつ秘湯です。今回ご紹介するのは、土湯温泉 土湯別邸 里の湯(旧・辰巳屋山荘里の湯)。4,000坪の広大な敷地に九つの客室と一棟の離れだけという源泉掛け流しの露天風呂が評判の大人の隠れ宿です。
こちら(上の写真)は人気のお部屋、離れの花村(かそん)です。10畳・8畳・7畳半の三つの和室がある広々とした造りです。大きな一枚岩をくり抜いた源泉掛け流しの露天風呂も付いています。
杉木立の階段(上の画像)を降りた先にあるのが、森に囲まれた貸切露天風呂。お風呂に入りながら森林浴が楽しめます。
里の湯では、お風呂はすべて貸し切りで、10人は入れそうなこの岩風呂(上の写真)もひとり占めできます。泉質は単純温泉。無色透明のさらりとした肌にやさしいお湯。谷あいから湧く共同源泉を掛け流しで使っています。
岩風呂のさらに奥には、杉の木で作られた八角形のお風呂があります。清流を目の当たりにしながらの湯浴み。大自然をひとり占めするぜいたくな露天風呂です。
土湯温泉 辰己屋山荘 里の湯の夕食です。もてなしは本格的な会席料理。川俣シャモ(かわまたしゃも)など福島の味覚を集めた前菜や旬の食材が美しく盛り付けられています。
こちら(上の写真)は福島牛の溶岩プレート焼き。溶岩プレートを使うことで、ふっくらと焼きあがります。
むやみにたくさんの料理を並べるのではなく、美しく上品においしさを楽しめるよう一品一品(ひとしなひとしな)に趣向が凝らされています。
夕食が終わったら寝る前にもうひと風呂。こちら(上の画像)は内湯。もちろん貸し切りです。樹齢2,000年を超える古代檜(こだいひのき)を使った湯船。檜の香りと肌触り。そのやさしさに魅せられるひそかな空間です。
聖徳太子伝説も残る土湯温泉。昔も今も訪れる人をやさしい気持ちにしてくれます。土湯温泉 土湯別邸 里の湯へのアクセスは、車では、東北自動車道・福島西インターチェンジから20分。電車では、東北新幹線・福島駅から定額タクシーで35分です。