令和元年11月。フクギ並木で有名な沖縄本島北部の備瀬集落に住んでいる知人宅に二泊三日でお世話になった。初日、那覇空港から沖縄エアポートシャトルバスに乗って備瀬に着いたのが午後1時半。バス停まで知人が車で迎えに来てくれた。お昼ごはんをまだ食べてないと言ったら沖縄そばの美味しいお店があるということで連れて行ってくれた。
知人が連れて行ってくれたのは、沖縄県本部町にある沖縄そば専門店・海庭(うみにわ)。地元では評判のお店で、営業時間は午前11時半から午後4時までだが、一日70食限定の自家製麺なので、麺がなくなりしだい、その日は閉店となる。早い日には午後1時半には終わってしまうこともあるとか。
お店に入ってすぐのエントランス席に座ってメニューを見る。ソーキそば、三枚肉そば、海ぶどうそば、タコそば……。知人おすすめのソーキそばを注文。
ソーキそばが運ばれてきた。骨付き豚肉が三枚のっている。麺はうどんに似ていて、スープは白湯。麺はコシがあってもちもちの食感。豚肉はとてもやわらかく脂身の甘みが際立っている。スープ出汁は沖縄県産のアグー豚からとっているとのこと。コクと旨みがあり麺との相性もいい。
知人の話では、沖縄そばといっても麺とスープは店によって全然違うそうだ。海庭(うみにわ)の麺とスープは別格と思ったほうがいいらしい。なるほど。開店時間後、早々に売り切れになってしまう日があるというのもうなずける。
ソーキそばを食べ終え、海庭(うみにわ)を出たのが午後2時半。店の入口に「本日売切れ」の看板が掛けられていた。もう少し店に着くのが遅かったらソーキそばは食べられなかった。これぞ沖縄そば、という味に出合えて感謝。