東京から東海道新幹線で約50分。今回ご紹介するのは人気の観光地・熱海で長き伝統を誇る老舗宿 あたみ石亭 (せきてい)。2015年5月にリニューアルオープンし、日本旅館のおもてなしの心を継承しつつ新しい魅力が加わりました。
訪れた人々を最初に迎えてくれるロビーも今回のリニューアルに伴い、重厚で、ゆったりとした空間に生まれ変わりました。
ロビーを抜けて離れのお部屋に向かう小路には、日本全国から由緒ある名石を集めて作られた美しく閑静な庭園が広がります。およそ3,000坪の広大な敷地に、数寄屋造りの離れが点在しています。
客室は数寄屋造りの離れになっています。天井・床の間・ふすま・障子(しょうじ)にいたるまで空間が演出されていて、各部屋ごとに趣の異なる庭園の石・灯籠・庭木の景色を眺めながら、上質な時間を過ごすことができます(客室のタイプは 宿泊プラン によって選べます)
お部屋で荷をほどいたら自慢の温泉へ。男女別の露天風呂はとても広く、開放感があるので、心身ともにリラックスできます。泉質はカルシウム・ナトリウム塩化物泉。肌あたりがとてもやわらかで、長くつかっていたいと思えるやさしいお湯です。
2015年5月のリニューアルオープンで、女性専用風呂に「翡翠石の湯」(ひすいせきのゆ)が誕生しました。古来から成功と繁栄を象徴する石と言われるそのぜいたくな湯船に満々と名湯が注がれています。
館内には貸切風呂もあるほか、女性に人気のトリートメントスパ(エステ)も行なっています。
あたみ石亭の夕食です。リニューアル前は畳敷きの宴会場だったスペースが、ダイニングに生まれ変わり、落ち着いた大人の空間に。
見た目も美しいもてなしは、地元の山海の幸を使い、器にもこだわっています。焼物は甘鯛の卵味噌(たまみそ)。夏の時期の椀物(わんもの)は、小さなメロンなどといっしょにいただく鱧(はも)。あたたかくもさやわかな夏の風物詩です。
メイン料理は黒毛和牛の低温ローストか、伊勢エビしんじょう、または和牛タンの炊き合わせ、いずれかを選べます(料理は季節や仕入れによって替わります)
名湯と食材の魅力を最大限に生かした京風懐石の逸品ぞろいのもてなしを堪能。2015年5月にリニューアルオープンした 熱海温泉 あたみ石亭 は、夫婦旅行や母娘旅行など、大人の温泉旅行におすすめの老舗旅館です。