東京・浅草から東武特急スペーシアで約2時間。今回ご紹介するのは、2015年11月に鬼怒川温泉でニューオープンした 星野リゾート界鬼怒川(ほしのりぞーとかいきぬがわ)。星野リゾートが川治・日光に続いて栃木県に三番目に開業させた湯宿です。
大谷石をふんだんに使った格調高いエントランスを抜けると大きな窓からやさしく差し込む光が心地よいロビーがお出迎え。心安らぐ空間です。
ロビーの一角にはソファーでくつろぎながら自由に本が読めるライブラリーもあります。宿のオリジナルサービスで、コーヒーや紅茶・ハーブティーなどが無料でいただけます。好きな本を片手に移りゆく景色を愛でながらのティータイム。なんともぜいたく。
都会の喧噪から離れて優雅な時を過ごしてほしいという宿のこだわりです。
建物は庭を囲むようにしてロビー棟・客室棟・温泉棟・食事棟に分かれています。それぞれが回廊で結ばれていて、ぐるりと巡れば、中庭の大きな木々や周辺の山並みを眺めることができます。
客室は落ち着いた風情で心をなごませる和洋室。すべての客室が栃木民芸の間で、地元が誇る出伝統工芸品が随所に活かされています。滞在を通して栃木の魅力を感じてもらう。それが星野リゾート界鬼怒川のコンセプトです。
明るく清潔感あふれるシャワーブース。天井から振り落ちる心地よいレインシャワーも完備しています。窓の外には安らぎの景色が。ブラインドを閉めれば気兼ねなくゆっくりシャワータイムが楽しめます。
露天風呂付き客室などお部屋のタイプは 宿泊プラン の中から選べます。
こちらの写真は大浴場。大きな浴槽で名湯を満喫できます。露天風呂も開放感抜群。自然と一体となったかのような極上の湯浴み。心地よさは格別です。
宿のオリジナルサービスで、夕方の振る舞いとして利き酒が楽しめます(15時から20時)。清開(せいかい)・男の友情・門外不出など、どれも宿が厳選した地元・栃木の名酒。まさに至福のとき。
星野リゾート界鬼怒川の夕食は食事処でいただきます。
もてなしは会席料理。鹿沼組子の職人が作った器に盛られるの八寸(はっすん)。雪見きんとん・数の子の粕漬け・タラバガニの小袖寿司など、見た目にも美しい料理が並びます。
お造りは、ヤシオマス・生ゆば・カンパチ・マグロなど。お造りはひとつひとつの食材に合わせてていねいに味を吟味。ヤシオマスには日光名物のたまり漬けをはさむなど、独自のアレンジがされ、繊細な仕事ぶりが光ります。
先付けは地元のほまれ・霜降高原牛ヒレ肉のひとくちカツとローストビーフ。この一皿に二つの料理の旨みがぎゅっと閉じ込められています。
揚物は広島産カキと玉ねぎの焙烙(ほうろく)焼き。蓋物は、ほぐしたタラの身とかぶらのおまんじゅう。小松菜のみぞれ餡が口当たりのさわやかさを演出しています。
メインは宿の名物料理・龍神鍋(りゅうじんなべ)。鉄の釜を使って客の目の前で調理します。地元特産とちぎゆめポーク・ヤシオマス・かんぴょう・巻きゆばなど、すべての食材を味噌仕立ての出汁(だし)の中へ
そして、800度に熱した石を鍋の中に入れて一気に炊きあげます。一気にダイナミックに炊きあげることで、さまざまな旨みが同時にしみ出すという豪快な鍋料理。見も心も温まり、おいしさも格別です。
朝食は、地元の食材を中心に体にやさしいものをそろえた和食膳。お米は地元・塩谷町産のコシヒカリ。朝から食欲がそそられます。
2015年11月に栃木県日光市に新規オープンした 界鬼怒川 には、サービスから食事に至るまで、星野リゾートのもてなしの極意がつぎ込まれています。
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