東京からJR特急踊り子で湯河原へ。湯河原から箱根登山バスに乗り換え約10分。今回ご紹介するのは、万葉集にも詠まれた歴史ある名湯・湯河原温泉にある ゆがわら石亭(せきてい)。創業から50年。常連客に親しまれてきた老舗の割烹旅館です。
館内の廊下は、夏は涼しく、冬は暖かく、湯上がりの素足には心地よい畳敷き。足元からそっと安らぎを与えてくれる和のもてなしです。
客室は全12室。風情ただよう数寄屋造りのお部屋(上の画像)です。建具や調度の細工もすばらしく、贅を尽くした造りの空間で、至福のひとときを過ごすことができます(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お部屋で旅の荷をほどいたら湯河原の町へ散策に出かけましょう。宿にほど近い独歩の湯(どっぽのゆ)では、さまざまな効能がある九種類の足湯が楽しめます。独歩の湯は、湯河原に来たらはずせない人気スポットです。
散策から戻ったら夕食の前に温泉へ。ゆがわら石亭の敷地内には自家源泉が湧き出ています。館内には男女別の内湯と露天風呂(上の写真)があるほか、全客室に温泉が引かれています。泉質は弱アルカリ性。つるつるした肌触りで、入浴後は肌がさらりとなる気持ちのいい温泉です。
湯河原温泉ゆがわら石亭の夕食です(上の写真)。もてなしはお部屋食。厨房を預かるのは、この道四十年になる料理長。厳選した旬の食材に贅沢な仕事ぶり。心と技が光ります。
お造りは、サヨリの木の葉造り・中トロ・ヒラメ・カンパチなど。海の幸は主に地元の漁港で揚がったものなので鮮度は抜群です(料理は季節や仕入れによって変わります)
懐石料理で要となる吸い物は、出汁を極め素材の旨みを引き立てています。
ワサビの茎やウドなどは淡い彩りの酢の物で。まろやかな味わいで箸休めにはもってこい。さりげない一品にも料理長の心配りが感じられます。
揚げ物は地戸の新鮮や海の幸や山の幸。カニ・シイタケ・イカ・こごみなど季節の山菜を天ぷらでいただきます。
焼き物は木の芽(きのめ)の味噌焼き。ホタテ・ホッキ貝・ミル貝・トリ貝などを甘めの味噌にからめていただきます。
洗練された味覚を堪能できる懐石の膳。口の中から感動が広がります。
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