将棋の駒の生産量日本一として有名な山形県天童市(てんどうし)。今回ご紹介するのは明治44年創業、天童温泉の歴史とともにある 湯の香 松の湯(ゆのか・まつのゆ)。天童温泉で唯一、二種類の源泉を掛け流しで楽しめる温泉旅館です。
宿に到着すると中庭を望む落ち着いた雰囲気のロビーが出迎えてくれます(上の写真は中庭の風景)。チェックインをすませたら客室へ
松の湯は1,500坪の敷地にわずか12室というぜいたくなつくり。上の写真は木がふんだんに配されたぬくもりある和室。どの部屋もくつろぎに満ちています(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)。お部屋でひと息ついたら温泉へ
天童温泉で唯一、二種類の源泉が楽しめる松の湯。大浴場(上の画像)は天童温泉の引き湯。硫酸塩泉の名湯を源泉掛け流しで楽しむことができます。効能は神経痛・筋肉痛・慢性消化器病など。
外には露天風呂も用意されています。湯口に付着した湯花(ゆばな)が効能豊かな証(あかし)。旅の疲れを癒すにはもってこいです。
八角堂(はっかくどう)と名づけられた風情あるこちらのお風呂(上の画像)のお湯は自家源泉。天童温泉と同様、源泉掛け流しというがうれしいですね。お風呂は夜10時と昼12時に男女入れ替えなので一泊の滞在で二つの名湯を満喫できます。
天童温泉・松の湯の夕食です。もてなしはお部屋食。地元・天童や山形自慢の食材に、調理長が腕を振るった料理が食卓を埋めつくします。
まずは季節を取り込んだ粋な盛り付けが楽しい篭盛り(かごもり)。彩りも鮮やか。中でもおすすめなのが山菜。濃厚なクリームチーズといただく「こごみ」は絶品です。
天ぷらにも山菜が。タラの芽の天ぷらは口に含むと山の香りが広がります。本鱒(ほんます)にワラビ・うるい・タケノコなどを使った餡(あん)をかけた皐月鱒(さつきます)の山菜あんかけ。スズキの山菜ソテーは海の幸と山の恵みの味わい深い一品(ひとしな)です。
山形県のブランド牛・山形牛は味噌漬けで。これはたまりません。
鍋もまた山海の幸の組み合わせ。上品な鯛とすがすがしい若竹の風味がよく合います。コリコリとした若竹の食感も最高(料理は季節や仕入れによって替わります)
二種類の源泉を掛け流しで楽しめる効能豊かなら温泉と、山形の旬の美味を堪能できる夕げの膳。天童温泉の松の湯。満足できる湯宿です。
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