東京から北陸新幹線で金沢へ。金沢からJR特急しらさぎに乗り換え約25分。古くからの温泉街の情緒を残す石川県・粟津温泉(あわづおんせん)。山代・山中・片山津と並ぶ加賀温泉郷のひとつです。今回ご紹介するのは、粟津温泉 喜多八(きたはち)。魚料理が美味しいと口コミでも評判の温泉宿です。
地元に根付いた鮮魚店として商いを続けていた喜多八。宿に転進したのは60年ほど前だそうです。以来、観光客のみならず魚料理を目当てに来る近隣の人々にも愛されています。大きくしつらえた玄関は歓迎の印。ゆったりと気兼ねなく大切な休日を過ごしてもらいたい……。そんな思いが込められています。
客室は和室のほかに和洋室があります。上の写真は広縁付き12.5畳の和室。カップルや家族でゆったりとくつろげます(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
温泉は自家源泉。霊峰・白山(はくさん)に端を発し、地下10メートルほどの比較的浅いところからたゆまずこんこんと湧き出ています(上の写真は露天風呂)
かつて北陸でも指折りの湯治場として知られた粟津の名湯。女性にやさしい美肌の湯でもあります。大きな湯船に豊富な湯量。心おきなく、いで湯にひたれるのが魅力です。
粟津温泉・喜多八の夕食です。喜多八の自慢はなんといっても料理。地元の市場から直接仕入れる旬の味覚を料理長が一品一品ていねいに仕上げます。料理を目当てに通う常連さんが多いというのも納得です。
こちら(上の画像)はイチバン人気の舟盛り。地元・石川県で水揚げされた飛びきり新鮮な日本海の幸。カワハギ・甘エビ・サザエ・生ウニ・マグロ…。魚の目利きが毎朝、市場に出かけて仕入れるいずれ劣らぬ逸品ぞろい。この豪華な盛りだけでも訪れてるみる価値があります。
焼き物は米茄子(べいなす)とノドグロのカレー風味ソース掛け。日本海の荒波にもまれ身がしまったノドグロ。その脂が乗った旨みで知られ、今や地元でも高値が付く高級魚です。本来、アカムツと呼ばれる魚ですが、喉(のど)が黒いのがその名の由来。
そのほか、地元の名産・能登豚(のとぶた)の陶板焼きやアナゴやホタルイカなど季節の食材をたっぷりと具材に入れた釜飯など、海山の幸が並びます。
旬の味覚がうれしい料理自慢の宿・喜多八。魚好きにはたまりません。
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