岩手県の西和賀で温泉と山里料理が堪能できる全12室の隠れ宿
全国にその名を知られた温泉が点在する奥羽山脈。その中で岩手県の西和賀(にしわが)は隠れ家的な湯の里。湯田温泉峡(ゆだおんせんきょう)とよばれる静かな七つの温泉峡があり、そのひとつが湯川温泉(ゆがわおんせん)。湯田温泉峡の中ではっとも宿数が多く14軒あります。
今回ご紹介する宿は、そんな静かな湯の里・湯川温泉にある 山人 (やまど) 。風景に溶け込んだ、たった12室の隠れ宿です。西和賀では山仕事の達人のことを「山人」と呼びます。
客室からは渓流が臨めます。こちらのお部屋はウッドデッキ付きの客室です。すへでの部屋にある源泉掛け流しの半露天風呂も癒されます(客室のタイプは 宿泊ブラン の中から自由に選べます)
客室のお風呂のほかにも露天風呂があります。お湯は源泉掛け流し温泉。自然の息づかいがそのまま聞こえる野趣あふれる造りです。晴れた夜には月見、冬は雪見が楽しめます。
夕食は湯川温泉生まれの料理長が腕をふるう地の食材を使った創作料理。地元・西和賀の山菜はバーニャカウダでいただきます。味の決め手は、イワナを塩漬けにして熟成させて作ったディップソース。口の中で旨みがふわっと広がる一品です。
山人(やまど)の料理長は地元出身。独学で研究を重ね、地の食材を使った料理を作りあげました。みずから山へ入って食材を探しに行くこともあるそうです。六種の山菜を炊いた山菜鍋は料理長手作りのコシアブラの油の風味が際立ちます。
自然に囲まれた山里で、源泉掛け流しの温泉と、山の恵みを使ったもてなしを堪能。静かな時間がゆっくりと過ぎていきます。岩手県 湯川温泉 山人 (ゆがわおんせん やまど)は、都会の喧噪を忘れさせてくれる大人の隠れ宿です。