東京から新幹線あさまで長野へ。長野からバスに乗り換え約1時間15分。今回ご紹介するのは安曇野の山麓に抱かれた大町温泉郷にある古民家の宿・あずみ野 河昌(あずみの かわしょう)。名物おざんざなど創作料理が評判のお宿です。
あずみ野 河昌は、破産により2017年3月31日に事業を停止しました。
館内は、張り巡らされた太い梁(はり)が趣ある古民家のたたずまい。安曇野地方の伝統的な本棟造り(ほんむねづくり)を踏襲しています。
2,200坪の敷地に客室は全部で10室。客室に入ると手前に小さな茶室。その奥には広々とした12畳あまりの空間が。朱塗りの座卓が鮮やかです。広縁からは美しい日本庭園の風景を楽しめます。
お部屋には半露天の檜のお風呂も用意されています(客室のタイプは宿泊プランの中から選べます)
こちら(上の写真)は大浴場。石と木が組み合わされた風情ある湯船。湯量豊富な大町温泉を24時間、源泉掛け流しで満喫できます。泉質は単純温泉。効能は神経痛・筋肉痛・五十肩など。
夕食は食事処で。前菜は、素揚げしたきのこと大根おろしをからめたきのこおろし。八寸には、幻のきのこと言われるコウタケ、信州サーモンのマリネ、栗の甘煮などがいただけます。
続いてはイワナのお造り。河昌では生きたイワナを仕入れ、10日間ほど北アルプスの清らかな水で泳がせたあと活き作りにしています。川魚には独特のぬめりがあるので、冷水で洗ってから盛り付けていきます。清流を思わせるさわやかな風味が魅力です。
イワナ料理はもう一品。イワナの身や内臓・骨などを砕いてミンチにし、石の上で焼きあげるワタ焼き。濃厚な味わいでお酒が進みます(料理は季節や仕入れによって替わります)
こちら(上の画像)は宿の名物おざんざ。おざんざとは、塩をいっさい使わずに、納豆の糸をつなぎに用いて、地の卵などと練り上げた乾麺のこと。つるつるシコシコの食感が口の中に幸せを運んでくれます。
地元の幸にひと手間加えた創意工夫あふれる料理の数々。地酒やワインの銘柄も豊富にそろっています。大町温泉郷 あずみ野 河昌。信州の美味と名湯を堪能できます。
あずみ野 河昌は、現在、営業を行なっていません。