舞子さんが注文した鴨汁そばが運ばれてきました。鴨汁がとっても濃厚そう。ちなみに越谷には宮内庁の鴨場もあり、徳川家康も鴨狩をしたというカモの名産地でもあります。
鴨汁には鴨肉・タケノコ・ネギが入っています。舞子さんに鴨汁を少しいただいて飲んでみましたが、鴨肉の旨みと脂がたっぷり出汁に染みこんで、とにかく濃厚。鶏肉とはまったく違う風味です。豚肉の旨みと脂よりもコクがあって上品にした感じですかね。
温かい鴨汁につめたいおそば。これがまたよく合うんです。そばの甘みと鴨汁の旨みがからまって、コクのある深い味わいが楽しめます。ネギの風味もきいています。
ボクが頼んだとろろせいろが運ばれてきました。おいしそ~。温かいかけそばもおいしいけど、やっぱり手打ちそばは、冷たいほうがよりいっそうおいしい(とボクは思います)
福寿庵の手打ちそばは、そば粉が8割、小麦粉が2割の二八そば。そば粉は、黒い殻付きの玄蕎麦(げんそば)を粗く挽いた粗挽き粉と、黒い殻を取り除いた一番粉(いちばんこ)がブレンドされています。
まずはそばつゆにつけずに、おそばをそのままひとくち。つるつるとした食感のあとに、そばの香りと甘みが口の中に広がります。これはおいしいおそばだ。大盛にすればよかった(笑)
とろろの粘り気もそうとうあります。ぺっちゃっとしていません。こんなに粘り気のある山芋はなかなかお目にかかれません。
とろろが入っているそば猪口(ちょこ)にそばつゆを投入。そばつゆ・とろろ・青のり・そば猪口の色合いもきれい。箸でかき回してもとろろが崩れないのにはビックリ。
おそばにそばつゆととろろをからめていただくとろろせいろはホントにおいしかった。とろろせいろを頼んでよかった。薬味のネギとワサビもいい仕事してます。ちなみにボクは、ウズラの卵はそばつゆには入れないので、ウズラの卵は別途いただきました。
三人でおそばを食べているとき、壁に「当店には、通常の手打ちそばと田舎そばのは二種類のそばがあります。田舎そばは、つなぎを入れない生粉打ちの十割蕎麦で、風味が強いのが特徴。どうぞ一度ご賞味くださいませ。数に限りがございます」という張り紙を発見。
三人で一枚頼んで田舎そばを食べてみることにしました。