埼玉県吉川市の料亭・糀家(こうじや)の「うなぎの朴葉巻き」(ほおばまき)をお祝いのお返しにいただきました。糀家は、なまずやうなぎをはじめとする川魚料理と会席料理が楽しめる料亭です。吉川方面に行ったときに、お店の前を車で何度か通ったことがありましたが、なまず料理がいただけるというので、一度訪れてみたいと思っていたお店でした。
いただいた手提げ袋には「創業400余年の料亭」と書かれていて、なんだかすごそう。ところで「うなぎの朴葉巻き」ってなんだろう? うなぎを佃煮か何かにして朴葉でくるんだお酒のおつまみかしら? さっそく包みを開けてみました。
「うなぎの朴葉巻き」と書かれた発泡スチロールの箱の中には、冷凍されて固まっている朴葉に包まれたものがきれいに6個並んでいます。中に入っていた説明書を見ると「じっくり蒸したうなぎを麹家自慢のタレで焼き上げ、こだわりの粒山椒と歯ごたえ豊かな牛蒡(ごぼう)とともにご飯で挟みました」と書かれていました。
朴葉巻きはていねいに四角い小包のように整えられていて、大きさはおにぎり1個分くらい。手に持つとずっしりきます。中はどんなものが入っているのかとても楽しみですが、この包みを見ただけでも美味しいことは間違いありません。
糀家のうなぎの朴葉巻きは、冷凍して旨味を閉じ込めているらしく、説明書によるとレンジならひとつにつき3分加熱していただくとのこと。食べないときは必ず冷凍で保存するように書いてありました。冷凍で20日は保存できるようです。
蒸し器を使って10分から15分加熱して食べてもいいようですが、私はまずは三つほどレンジで加熱してみました。熱々になった朴葉をほどき、広げてみるとタレが染み込んだご飯の間にうなぎが。朴葉とタレ、山椒の香りが相まってたまらなくおいしそうです。
中を割ってみると、タレがたっぷり染み込んだもっちりとしたお米の中から大きなうなぎと柔らかく炊かれた牛蒡(ごぼう)が現われました。まずはひと口。甘すぎず辛すぎないタレとうなぎとゴボウの相性が絶妙。口の中で弾ける粒山椒の佃煮の香りも上品。ひとつでもけっこうなボリュームがありましたが、あまりの美味しさに二つ続けていただいてしまいました。
料亭麹家「うなぎの朴葉巻き」。なかなかお目にかかれない贅沢ないただきものでした。麹家の名物はなまず料理とうなぎ料理。うな重膳となまず天ぷら御膳が手軽にいただけるランチメニューもあるので、今度、ぜひおじゃましてみたいと思います。