2016年4月13日。昭和の洋食の味を求めて、埼玉県さいたま市浦和にある、その名も「洋食屋」(ようしょくや)さんに、お友だちの慶子さんと行ってきました。
昭和の味を継承し続ける洋食屋さんは今ではどんどん少なくなってしまいましたが、探せばまだあるものですね。「洋食屋」は、歴史のある街・浦和の玉蔵院(ぎょくぞういん)近くの裏門通り(うらもん商店街)にあります。洋食屋というストレートなネーミングも素敵です。
お店のランチは11時15分から。私と慶子さんがお店に到着したのは11時50分だったのですが、座敷二席(四人から五人が座れる席が二つ)とフロアには四人がけテーブルが四つ、二人がけテーブルが二つ、三人がけの丸テーブルが一つ、カウンター席が三席ありましたが、ほぼ満席状態になっていました。
お店の女性に「相席でもよろしいですか?」と聞かれ、OKすると、四人がけテーブルにひとりで座っていた60歳ぐらいの男性の席に通されました。相席なんて何十年ぶりだろう。このお店ではランチなどの忙しい時間に相席するのは当然らしく、常連さんたちは慣れた様子。あとで見たら、外に「混み合っている時には相席をお願いしています」という貼り紙がしてありました。
相席に通された私と慶子さんの席に、ワインボトルのような緑色のボトルに入ったおしゃれなお水と、氷が満タンのグラスが置かれました。どの料理を頼もうかとメニューを見ている間もお店にはお客さんが入れ代わり立ち代わり入ってきます。厨房には二人の男性と、ホールは二人の女性スタッフが慌ただしく動きっぱなしで、とにかく忙しそうです。
座った席の柱にふと目をやると、テレビの有名番組(正直女子さんぽ)のステッカーが貼られていました。テレビで紹介されたお店なんですね。洋食屋は、ハンバーグとメンチカツが人気で、売り切れになることが多いとのこと。
まだ時間も早かったので、私はハンバーグを注文することができました。慶子さんは一日限定10食の牛すじシチューを注文。セットの飲み物は二人ともアイスコーヒーにしました。
最初に一日限定10食メニューの牛すじのシチュー(1,080円)が運ばれてきました。見るからに美味しそうです。サラダもたっぷり。ライスが付いているのですが、最後のソースも美味しくいただける配慮のフランスパンも添えられていました。
続いて私が注文した網焼きビーフハンバーグ(860円)が運ばれてきました。格子の焼き模様がうれしい一手間。デミグラスソースがいい色です。食べる前から当たりの予感。
ハンバーグは柔らかく、中心部分がレアに焼かれていましたが、いいお肉を使っているという感じがしました。デミグラスソースも洋食屋さんでなければ出せない深い味。慶子さんにひとくちもらった牛すじシチューは、口の中でとろっと柔らかくとろけ、これまたソースも濃厚。二人とも洋食屋さんならではの味に大満足。
食事が食べ終わる寸前、アイスコーヒーが運ばれてきました。お店の入口に目をやると、席を待っている人がズラリと並んでいます。「早く交代してあげなくっちゃね」と、食事の余韻を楽しむことなく、早々にアイスコーヒーを飲み干し、お店をあとにしました。
お店の外に出たあとも次々とお客さんが訪れていました。この美味しさではそれも納得。隣の席の女性が食べていたミックスフライや、他のテーブルで、ほとんどの男性陣が注文していたミックスグリルも美味しそうでした。またおじゃまして、次はミックスフライを食べてみたいと思います。
(洋食屋の正確な場所を表示)
今回訪れた洋食屋の住所は埼玉県さいたま市浦和区仲町2-16-17。場所は、JR京浜東北線の浦和駅西口から徒歩約10分(正確な場所は上記地図を参照)。営業時間は、ランチタイムが11時15分から14時。夜は17時から22時。ラストオーダーは21時。定休日は月曜日。電話番号は048-834-4498