博多から長崎本線・諫早駅(いさはやえき)へ。諫早駅から路線バスに乗り換え約60分。長崎県・雲仙岳(うんぜんだけ)のふもと・橘湾(たちばなわん)に面する小浜温泉(おばまおんせん)。源泉の湯温はなんと105度。熱量世界一の温泉です。
今回ご紹介する宿は 小浜温泉 春陽館(しゅんようかん)。木造の建物が風情をかもし出す昭和九年創業の老舗旅館です。
宿に到着すると唐破風の門構えがお出迎え。玄関に入ると老舗旅館の雰囲気が漂います。玄関からも橘湾が一望。チェックインをすませて客室へ。
客室は本館と別館に分かれています。こちらは木のぬくもりあふれる純和風のお部屋です。窓からは橘湾が望めます(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お部屋でひと息ついたら温泉で旅の汗を流しましょう。
源泉は105度と高温とあって加水こそしていますが、掛け流しにこだわるお湯は効能も豊か。大浴場には、源泉の配管に付着した湯の花が、オブジェとして飾られています。
自慢のお風呂はもうひとつ。別館にあるのは、小浜名物・東シナ海の沈む夕日を見ながらにして楽しめる展望露天風呂です。空も海も一面の景色が茜色に染まる小浜の夕日。一見の価値ありです。
小浜の夕日が沈んだら、お待ちかねの夕食です。もてなしは新鮮な海の幸。豪華な料理がずらりと並びます。
彩りも華やかな前菜は脂の乗ったカマスの柚子焼き・焼きウニなど。タコの薄造りは、モミジおろしにポン酢でいただけば、美味このうえなし。
禁止令になっていたフグをカニだと偽り、梅を添えて甘辛く煮た郷土料理・ナシフグのがね炊きもいただけます。
こちらは島原半島の伝統の味・六兵衛(ろくべえ)。サツマイモの粉を麺状にしたもので、つなぎにヤマイモを使っています。弾力ある食感とほのかなサツマイモの甘みが特徴の郷土料理です。
お造りは、カンパチ・マグロ・ミズイカ・ヒラメ・車エビの五点盛り。新鮮な車エビはプリプリの食感が最高。
こちらはタイラガニの蒸し焼き。タイラガニはワタリガニのこと。身は淡泊ですがカニの旨みが凝縮されています。焼き物は車エビとサザエ。立ちのぼる磯の香りが食欲をかき立てます。
春陽館の名物料理・温泉蒸し焼き。温泉で蒸されたのは、味わいは伊勢エビ以上といわれるウチワエビ。イイダコの下にはジャガイモが。どれもがふっくらとおいしく蒸しあがっています。
締めは、ジャコと、こぶ高菜の釜飯。ほのかな塩味がするやさしい口あたり。底のほうにはおこげがたっぷり。これはたまりません。
東シナ海に沈む夕日と有明の美味を堪能。島原半島で夕日が見える宿をお探しなら、小浜温泉の春陽館がおすすめです。
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