長崎県・雲仙岳(うんぜんだけ)の麓にありながら魚がおいしいことで知られる橘湾(たちばなわん)に面した小浜温泉(おばまおんせん)。源泉の温度が高く湯量も豊富。昔から湯治場として多くの人たちに親しまれてきました。
今回ご紹介するのは 小浜温泉 春陽館(しゅんようかん)。昭和12年に建てられた木像三階の本館がそのまま残る老舗旅館です。
宿に一歩足を踏み入れると昭和のノスタルジックな雰囲気の漂うたたずまい。館内を歩いているだけでも時の流れを感じさせてくれます。
春陽館の客室は本館と別館に分かれています。上の写真は本館の和室。木のぬくもりに包み込まれるようなお部屋で、おもてなしの心と安らぎに満ちあふれています。本館には露天風呂客室もあります(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お部屋でひと息ついたら温泉へ。こちらのお風呂(上の画像)は大浴場。泉質はナトリウム含有泉。湯に含まれる作用で、105度という高温の源泉を適温にして、掛け流しで小浜温泉の湯を楽しめます。
こちらは宿自慢の展望露天風呂・天空の湯。湯につかりながら眼前に広がる橘湾(たちばなわん)と、海に沈む夕日が眺められるという絶景露天風呂です。そのほかに小浜の街並みが見渡せる貸切露天風呂もあります。
小浜温泉・春陽館の夕食です。もてなしは、地元で水揚げされた海の幸と、島原半島の山の幸をふんだんに使った豪華な夕げの膳。料理長が自慢の腕を振るいます。
まずは海の幸から。新鮮なアワビは踊り焼きで。いきなり豪華。
山の幸は長崎牛のしゃぶしゃぶ。肉厚でボリュームがありますが、甘くて柔らかいので、さっとお湯にくぐらせれば、ペロリと食べられます。
さらに橘湾で獲れた伊勢エビの活き造り。そのほか、ウニやマグロのお刺身など、豪華絢爛(ごうかけんらん)贅沢三昧(ぜいたくざんまい)
こちらの料理(上の写真)は宿の名物・鯛の千代蒸し(ちよむし)。タイのお頭(おかしら)を秘伝のタレで味付けしたもの。鯛の身はやわらかくふっくら。なんとも心憎い一品(ひとしな)です。
橘湾の海の幸と島原半島の山の幸を目と舌で味わい尽くす料理の数々。料理の口コミ評価が高いのもうなづけます。小浜温泉 春陽館。満足できるお宿です。