東京・新宿からJR特急スーパーあずさで松本へ。松本駅からバスに乗り換え約20分。今回ご紹介する宿は、信州のほぼ中央に位置する浅間温泉(あさまおんせん)にある 別亭一花(べっていいっか)。客室数は全10室。慣れ親しんだ場所のようにくつろげる料理自慢のお宿です。
北アルプスのふもと、国宝・松本城がそびえる城下町・松本。わさび田が広がる安曇野や上高地など、周辺には長野県の人気スポットが目白押し。信州ならではの山河の情景が広がり、観光拠点としてもアクセス便利な立地です。
宿に寄り添うようにこの地を守るのが下浅間薬師堂(しもあさまやくしどう)。江戸後期に建てられたもので、この場所が、本州の中央に位置すると言われています。
宿に入ると、エントランスでは、屋号の「一花」(いっか)にちなんで生け花が出迎えてくれます。料亭を思わせる趣です。
館内の主要部分はすべて畳敷きなので夏は涼しげ。湯上がりに素足で歩く心地よさを体感できます。
客室の数は全部で10部屋。和室と和洋室があります。こちら(上の写真)は広縁付き和室10畳。広縁も畳になっています。静かにゆったりと過ごせます(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お風呂は大浴場(男湯・女湯)と貸切家族風呂があります。家族風呂は檜と大理石の二種類(上の画像は檜の貸切風呂)。泉質は美肌効果の高いアルカリ性単純温泉。開放感とともに名湯にたっぷりとひたる。温泉旅行の醍醐味です。
信州浅間温泉・別亭一花の夕食です。食事は完全個室の食事処でいただきます。掘り炬燵式になっているので年配の宿泊客にも好評です。この道30年。割烹旅館などで腕を磨いてきた料理長が、信州の食材に匠の技を施して、もてなしてくれます。
煮物は、トマト・うるい・ミョウガなど、信州産野菜を使った炊き合わせ。野菜本来の旨みと甘みが味わえます。
焼き物として出されるのは、清冽(せいれつ)な川の恵み・岩魚(いわな)。風味を損なわないように、じっくりと焼きあげて、塩焼きにしていただきます。イワナは奉書焼きで出されることもあります。
揚げ物は、松本名物・鶏のもも肉を使った山賊揚げ(さんぞくあげ)と、地野菜のみぞれあんかけ(料理は季節や仕入れ・宿泊プランなどによって替わります)
御凌ぎ(おしのぎ)は信州そば。安曇野の本わさびとともにいただきます。
お肉は上質なサシが入った郷土の誉れ・信州プレミアム牛の三角バラ肉とモモ肉を使った石焼きステーキ。こちらも安曇野産・本わさびを添えていただきます。
料理自慢の宿だけあって朝食にもこだわっています。焼き魚は種類が選べ、山菜やりんごの天ぷらなども登場。料理長のセンスのよさが感じられます。
地産地消を心がけ、旬の味覚と郷土の逸品を存分に活かした料理の数々。料理自慢の宿。看板に偽りなし。松本浅間温泉 別亭一花(べっていいっか)。満足できるお宿です。