東京からJR特急踊り子で約2時間20分。東伊豆の大海原に突き出した岬に宿が連なる稲取温泉(いなとりおんせん)。今回ご紹介するのは、潮騒が間近に聞こえる海辺の一等地に建つ「稲取温泉 いなとり荘」。創業60周年を迎えた海一望の温泉リゾートです。
ラウンジから一歩外に踏み出せば、水平線が一望できる海辺のバルコニー。陽光が降り注ぎ、風光明媚(ふうこうめいび)な稲取の情景に心安らぎます。まさに気分壮快。
客室は全室オーシャンビュー。窓から眺める景色の半分以上、海が占めています。晴れた日には新島(にいじま)や式根島(しきねじま)など伊豆七島の島々が間近に見えて、チェックアウトが12時までなので、ぎりぎりの時間まで、ごろりと横になって、海と空と島の景色を満喫できます。
源泉掛け流しの露天風呂付き客室もあります。海に沈む夕日を眺めながら絶景をひとり占め。ぜいたくな湯浴みが楽しめます。客室のタイプは宿泊プランの中から選べます。
お風呂からも海が一望できます。おすすめは本館最上階にある展望大浴場。開放感たっぷりです。天気がよければ伊豆七島も望めます(上の写真は男性展望大浴場)
こちら(上の画像)は、本館最上階にある女性露天風呂。さながら天空の桃源郷(とうげんきょう)。心地よい潮風に包まれ、心身ともにリフレッシュ。これぞ東伊豆・温泉旅行の醍醐味です。
稲取温泉いなとり荘の夕食です。お造りは、その日おすすめの鮮魚の中からお好きな魚をひとり一品選べます。ときには珍しい地魚が並ぶこともあるので、魚好きにはたまりません。
選んだ鮮魚のほかに、マダイ・スズキ・シマアジ・オゴダイ・カンパチ・イサキ・伊勢エビ・サザエ…。料理長厳選の魚介といっしょに大皿盛りで。お刺身は、伊豆大島産の天然塩(深層海塩ハマネ)でいただくのが宿おすすめの食べ方。
いなとり荘の自慢は金目鯛料理。まずは伊豆近海キンメダイのしゃぶしゃぶ。脂ののったキンメダイをさっとお湯にくぐらせていただきます。
キンメダイといえば姿煮。伊豆近海で獲れたキンメダイは漁師風の姿煮で。稲取では祝いの膳には欠かせない郷土料理です。秘伝のタレが染みこんだ身はふっくら。ご飯もすすみます。
さらに宿のオリジナルサービスで、金目鯛の握り寿司を二貫追加サービスしてくれる宿泊プランも人気です。
なんと、火の物ではアワビの踊り焼きもいただけます(料理は季節・仕入れ・宿泊プランによって替わります)
中皿(なかさら)は、海老のトマトブイヤベース・鮑(あわび)の天ぷら・国産牛ステーキの中からお好きな料理を一品選べます(上の写真はアワビの天ぷら)。各自で選んだ料理をシェアするのもいいですね。
金目鯛をメインにした豊かなもてなし。漁師町ならではです。海一望の絶景と地元・稲取の旬にこだわった創作会席。東伊豆・稲取温泉いなとり荘。満足できるお宿です。