北アルプスの麓・岐阜県高山市奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)のひとつ福地温泉(ふくじおんせん)。歴史ある温泉ですが、宿が建ち始めたのは今から50年ほど前のこと。現在は11軒の宿があります。今回ご紹介するのは、福地温泉 元湯 孫九郎(もとゆ まごくろう)。季節や温度で色が変わる不思議な温泉が評判の旅館です。
孫九郎は養蚕農家の母屋を改装した宿で、大きく張り出した屋根が独特の雰囲気を醸し出しています。宿に到着すると、温泉で入れた昆布茶でもてなしてくれます。孫九郎の源泉は飲むこともできるんです。
客室数は全24部屋。さまざまなタイプのお部屋があります。上の写真は 306号室。14畳の角部屋で、和モダンのベッドタイプです(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
孫九郎の自慢は温泉。色を変えるという不思議なお湯です。2種類の無色透明の単純温泉を混ぜ合わせていて、鉄分や硫黄成分が化学反応をするためともいわれています(上の写真は露天風呂)
お湯の色は、季節や天候によって、青白かったり、透明だったり、緑色になるときもあるんです。さらとしたやわらかいお湯ですが、鉄のような強い香りがします。上の画像は貸切風呂(家族風呂)。無料で利用できます。
湯上がり後は、飛騨の家具と一級品のオーディオが置かれているお休み処へ。まるでホールにいるかのよう臨場感で、音楽を楽しむことができます。ジャズ好きの宿のご主人が造ったこだわりの空間です。
福地温泉 元湯 孫九郎の夕食です。囲炉裏で温まりながら山菜や五平餅など飛騨の名物がいただけます。
メインは飛騨牛のしゃぶしゃぶ。ほどよく脂の乗ったお肉。鍋には源泉が満たされています。お肉は軽く源泉にくぐらせポン酢であっさりといただきます。
翌朝は、福地温泉朝市へ。宿からは歩いて約8分。お散歩がてら足を伸ばすにはちょうどよい距離です。朝市では、地元農家の朝採れ野菜なとが並んでいます(福地温泉朝市は毎日開催)
朝市から戻ったら朝湯を楽しみましょう。うえの写真は、2015年に改築した内湯。湯船は檜造り。洗い場は温泉の熱を利用した床暖房になっています。泉質はナトリウム―炭酸水素塩泉。無色透明の掛け流し。夕食の温泉しゃぶしゃぶに使われたお湯はこの源泉です。
北アルプスの雄大な自然と色を変える神秘の温泉が身も心も癒してくれる孫九郎。福地温泉に宿泊するならおすすめのお宿です。
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