東北新幹線・新花巻駅からJR釜石線に乗り換え遠野駅(とおのえき)下車徒歩約8分。車の場合は東北自動車道・花巻JCTを経由して釜石自動車道・宮守ICから約20分。
今回ご紹介する宿は、民俗学者・柳田國男(やなぎたくにお)の『遠野物語』のもととなった地として知られる岩手県遠野市にある 昔話が聞ける宿 あえりあ遠野(とおの)。語り部による河童伝説などの遠野民話を聞くことができるお宿です。
客室は洋室と和室。どのお部屋も落ち着いた雰囲気でゆっくりとくつろぐことができます。上の写真は洋室。暖色でまとめられたシックな色合いのぬくもりあるお部屋です(客室のタイプは 宿泊プラン の中から選べます)
お風呂は風情ある大浴場。浴槽には遠野産の角閃石(かくせんせき)が使われています。角閃石は日本では遠野だけに産出する貴重な天然石。遠赤外線を放ち体を芯から温め血行を促す効果があるといわれています(温泉ではありません)
あえりあ遠野の売りは夕食前のひととき。毎日、夕方18時から30分間、かっぱの話・座敷わらし・オシラサマ・とうふとコンニャクなど、語り部(かたりべ)による遠野に伝わる昔話や民話を聞くことができます。
遠野ならではの民話を楽しんだらレストランで夕食です。山あいの遠野ですが、あえりあ遠野では、岩手の山の幸だけではなく、海の幸にもこだわった郷土料理でもてなしてくれます。
前菜は五点盛り。彩りも鮮やかです。お造りは旬の魚介類が散りばめられています。タラのかぶら蒸しはとろけるような舌触り。揚物はズワイガニの錦糸揚げ(きんしあげ)。椀物はクジラを細かく切り塩もみして具にした沢煮(さわに)仕立て。
焼物は、脂が乗ったブリをみりんやしょう油などのタレに漬けて焼きあげたブリのつけ焼き。メインはカキ鍋。三陸産のカキを味噌仕立てのスープでいただきます。料理長が腕を振るったもてなしを心ゆくまで堪能できます。