南千住カフェバッハの自家焙煎コーヒーとケーキは一流の味でした。
東京の下町・三谷(さんや)にあるあるカフェ・バッハ。日本の自家焙煎珈琲の礎を築いた田口護(たぐちまもる)さんと奥様の文子(ふみこ)さんがオーナーを務める自家焙煎珈琲の名店です。以前から一度訪れてみたいと思っていましたが、念願叶って、やっと立ち寄ることができました。
バッハはコーヒーには一家言(いっかげん)をもっている通(つう)の人が通うお店なので、一見(いちげん)さんには敷居が高い、と聞いていたので、少々緊張して店内へ。平日の午後三時ということもあってか店内は空いていましたが、凛とした静けさがただよっています。
私と賢治さんはカウンター席のうしろのテーブル席に案内されました。カウンター席に座ってハンドドリップでコーヒーを淹れる様子を見たかったけど、初めて訪れてバッハのカウンター席に座るのはちょっとあつかましいので遠慮しました(笑)
私たちが座った席のうしろには、初代の焙煎機が飾られていて、それをガラス越しに見ることができます。重厚感があって機関車みたいな風格は絵になります。この焙煎機が日本のコーヒー界の歴史を作ってきたのかと思うと、居住まいを正さずにはいられません。
私はお店の名前の付いたバッハブレンドとリンゴのタルトタタン、賢治さんはケニアコーヒーとイチゴのショートケーキを注文しました。ケーキは奥様の文子さんお手製。バッハではコーヒーとケーキは「恋人」と呼ぶほど、リンゴのタルトタタンとショートケーキはコーヒーとの相性は抜群でした。
こちら(上の写真)はケニアコーヒー。いい香りです。深煎りのコクがあるコーヒーですが、エイジングされてまろやか。ちょうど飲みごろになっていました。私たちの席からは、カウンターで若い男性スタッフが、豆から挽いてハンドドリップで淹れてくれる様子を見ることができました。
こちらはバッハブレンド。カフェ・バッハ(cafe Bach)のロゴが入った専用のカップで提供されます。バランスがいい飲みやすくコクがあるコーヒーです。さすが自家焙煎珈琲店の名店。奥の深さを感じます。
座り心地のいいどっしりとした椅子に座ってゆったりとした時間を過ごしお会計。レジの横に食パンが置かれていて、とてもおいしそうだったので、買って帰ることにしました。
家に着いてさっそくカフェバッハのパンをいただいてみることに。パンは表面はまだツヤツヤとしていてパリッとしている焼きたての感触がありました。
半分に割ってみると中はもっちり。少し塩分がしっかりきいていますが、とても美味しい食パンでした。ちなみにカフェ・バッハでは、コーヒーとパンとの関係は「夫婦」と位置づけているそうです。
一度訪れてみたかったカフェバッハ。行けてよかった。スタッフの皆さんのキビキビとした動きもさすがでした。コーヒーの味も接客も一流。40年の歴史と伝統を肌で感じることができました。
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今回 おじゃましたカフェバッハの住所は、〒111-0021 東京都台東区日本堤1-23-9。最寄り駅は地下鉄日比谷線・南千住駅。アクセスは南千住駅から徒歩約10分。正確な場所は上記の地図で調べられます。詳細は カフェ・バッハのホームページ でご確認ください。営業時間は 8時30分から20時。定休日は金曜日。電話番号は 03-3875-2669 。駐車証はありません。車でお出かけの場合は最寄りの有料駐車場を利用してください。路上駐車はできません。お店のすぐ近くに交番がありますのですぐに見つかります。